北日本四政経懇話会

にいかわ政経懇話会

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にいかわ政経懇話会総会・3月例会

「週刊文春」はいかに作られ、何を目指しているのか。

【日時】令和6年3月27日(水)正午~
【会場】ホテルグランミラージュ
【講師】竹田聖氏(週刊文春編集長)
【演題】「週刊文春」はいかに作られ、何を目指しているのか。
にいかわ政経懇話会は27日、魚津市のホテルグランミラージュで総会と3月例会を開き、富山市出身で週刊文春編集長の竹田聖(さとし)さんが「『週刊文春』はいかに作られ、何を目指しているか」と題して講演した。印象深い複数の記事を紹介。作家、村上春樹さんの言葉をモットーに挙げ「弱き者の側に立って雑誌を作りたい」と語った。

◇弱き者の立場に立つ

女性に性的行為を強要したとする報道で名誉を毀損(きそん)されたとして、お笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志さんから、発行元の文芸春秋と私が訴えられている。日に東京地裁で第1回口頭弁論がある。最初に話が持ち込まれたのは約3年前。被害を訴える女性が勇気を出してくれた。当時は単独の証言だったことなどもあり、継続して取材することにした。
 録音や録画など客観的な証拠がないと報道は難しいとなりがちだが、複数の証言があれば報じられるかもしれないと、1999年に初めて報じた旧ジャニーズ事務所の問題などで学んだ。被害に遭った複数の少年から証言を得たことが一番大きかったと先輩が言っていた。
 財務省近畿財務局の元職員、赤木俊夫さんの手記を初めて世に出せたことが非常に思い出深い。掲載号は完売し「文春オンライン」に無料で全文公開した。亡くなられて6年がたつ。私が編集長になってからも記事を掲載している。
 世の中の役に立ちたいと、取材して記事を書いている。命が失われるおかしなことがあった時、何年もしつこく言い続けるメディアがあってもいい。
 作家、村上春樹さんが「エルサレム賞」を受賞した際、「壁と卵」のタイトルで行ったスピーチが今も心に残っている。権力やシステム、壁側に立って物を言うのは他の方がやること。常に弱き者、卵の側に立って雑誌を作りたいと思う。

◇令和6年事業計画を承認

 例会に先立って総会を開き、令和5年決算と2023年度事業計画を承認した。会長の蒲地誠北日本新聞社長があいさつした。例会では、交代会員として新川森林組合の辻泰久代表理事組合長が紹介された。

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