北日本政経懇話会
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次回例会のご案内
【日時】令和7年2月(日時未定)
【会場】(未定)
【演題】(未定)
【講師】(未定)
◆プロフィール
これまでの例会
【日時】令和6年12月11日(水)正午
【会場】富山電気ビルデイング(富山市桜橋通り3-1)
【講師】久住 昌之 氏(マンガ家・ミュージシャン)
【演題】「旅と散歩と孤独のグルメ」
北日本政経懇話会は11日、富山市の富山電気ビルで12月特別例会を開き、ドラマでも人気の漫画「孤独のグルメ」の原作者で漫画家の久住昌之氏が「旅と散歩と孤独のグルメ」と題して講演した。「店主や店構え、町の雰囲気など料理に関わる全てがその味につながる」と語り、作品に込めた思いや富山にあるお気に入りの店を紹介した。
■人や町も料理の味に
孤独のグルメは、主人公の井之頭五郎が仕事の合間に飲食店に立ち寄り、一人で食事を堪能する様子を描いた作品。2012年から俳優の松重豊さん主演でテレビドラマ化され、シーズン10まで制作されている。
作品で取り上げるのは「おいしい店」ではなく「ドラマがある店」。料理の味は、店主や店員、そこにいるお客さん、店の建物やどんな町にあるかも関係している。ある食堂でハムエッグを頼んだ際、皿を運んできた店員のおばちゃんが「卵が割れちゃった」と照れながら謝ってくれた。その言葉で料理が何倍もおいしくなったように感じた。
テレビやユーチューブでは一口目のリアクションが重視されるが、料理がおいしかったかどうかは食べ終わった後に分かるものだ。コスパやタイパという言葉が嫌いだし、店に対して失礼ではないか。孤独のグルメの漫画は、作画担当の谷口ジローさんがとても緻密に絵を描いてくれた。ドラマもスタッフが足を使って店を探し、毎回5~6時間かけて撮影している。いいものを生み出すには時間がかかる。丁寧に作るからこそ、何度見ても飽きない作品になるのだろう。
全国各地で飲食店を探してきた。知らない町では、いつも10㎞近く歩く。長く歩くとその町のことが分かるからだ。ドラマのシーズン10で取り上げた富山市の「居酒屋 舞子」は本シーズンで一番おいしかった。松重さんもこれまでのベスト3に入ると言っていた。けさは同市の「やまむろ」という喫茶店でホットサンドを食べた。昔ながらの味わいがあるいい店だった。
■新入会員を紹介
講演に先立ち、新入会員として山海満也アルスホーム社長が紹介された。