となみ政経懇話会
となみ政経懇話会事務局: 北日本新聞社砺波支社内
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次回例会のご案内

【日時】令和5年6月22日(木)正午~
【会場】TONAMI翔凜館
【演題】「ポストコロナ時代の働き方とダイバーシティ」
【講師】浜田 敬子氏(ジャーナリスト、元AERA編集長)
◆プロフィール
1966年、山口県生まれ。上智大学法学部国際関係法学科卒業後、1989年に朝日新聞社に入社。前橋支局、仙台支局、週刊朝日編集部を経て、99年からAERA編集部。記者として女性の生き方や働く職場の問題、また国際ニュースなどを中心に取材。米同時多発テロやイラク戦争などは現地にて取材をする。2004年からはAERA副編集長。その後、編集長代理を経て、2014年、AERA初の女性編集長に就任。
編集長時代は、オンラインメディアとのコラボや、外部のプロデューサーによる「特別編集長号」など新機軸に次々挑戦した。
これまでの例会
【日時】令和5年5月19日(金)正午~
【会場】TONAMI翔凜館
【講師】春木和弘氏(共同通信社経済部長)
【演題】「どうなる日本経済、どう動く日銀新体制」

となみ政経懇話会5月例会は19日、砺波市三島町のTONAMI翔凜館で開かれ、共同通信社の春木和弘経済部長が「どうなる日本経済、どう動く日銀新体制」と題して講演した。国内の景気や物価の動向について「人手不足などから経済は低成長が続くと予想される。もう少しの間は値上げ基調も継続するのではないか」と述べた。
◇低成長・値上げ基調続く
国内景気は米の景気後退の時期や程度によって、さまざまな影響を受けると想定される。米の景気動向も注視していかなくてはならない。毎日のように値上げのニュースが届く。このような状況でも「まだまだ価格転嫁が進んでいない」という声を聞いており、値上げ基調は続くとみている。
日銀の黒田東彦(はるひこ)前総裁の後任として植田和男氏が4月に就任した。氷見野良三氏(富山市出身)が副総裁の1人として支え、「ドリームチーム」と呼んで期待する人もいる。
黒田前総裁が続けた異次元の金融緩和では「よい物価上昇」を実現できなかった。植田総裁は「金利のゆがみ」といった異次元金融緩和の副作用に対処していかなくてはならないが、4月の金融政策決定会合では大幅な金融緩和の維持を決めた。大きな政策転換をせずに物価や賃上げの動向を注視しながら、しばらく様子見といったところだろうか。
景気や物価への不安や先行きの不透明さはあるが、日本には希望もある。外国人観光客の増加やコロナ制限撤廃による景気の下支え、円安の解消や資源高抑制、半導体供給の回復に伴う自動車販売の拡大などだ。米が利下げすれば株価の押し上げにつながるだろうし、岸田政権の支持率上昇で政治的安定が続くことも経済にプラスに働く。