北日本四政経懇話会

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となみ政経懇話会

となみ政経懇話会事務局: 北日本新聞社砺波支社内
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次回例会のご案内

【日時】令和6年7月26日(金) 正午
【会場】TONAMI翔凛館
【演題】「2024政局展望/逆風下の岸田首相」
【講師】杉田 雄心氏(共同通信社政治部長)
◆プロフィール
東京都出身。東京大学法学部卒。1992年共同通信社入社。和歌山支局、神戸支局、大阪社会部を経て2002年政治部。2009年ワシントン支局、2019年参院選班長、2021年編集局ニュースセンター整理部長、2022年9月から現職。神戸支局時代に阪神・淡路大震災、大阪社会部時代に和歌山の毒物カレー事件やアメリカハワイ沖のえひめ丸事故などを取材。政治部入り後は官邸、自民党、防衛省を担当。

これまでの例会

となみ政経懇話会6月例会

【日時】令和6年6月21日(金) 正午
【会場】TONAMI翔凛館
【講師】長田渚左 氏(ノンフィクション作家・スポーツジャーナリスト)
【演題】パリ大会開催の前に“オリンピックとスポーツを考える”

 となみ政経懇話会6月例会は21日、砺波市三島町のTONAMI翔凜館で開かれ、ノンフィクション作家でスポーツジャーナリストの長田渚左氏が「パリ大会開催の前に〝オリンピックとスポーツを考える〟」と題して講演した。激動の時代を生きた五輪金メダリストらを取材し「五輪を見たら人生のヒントが得られるかもしれない」と語った。
 五輪の体操で計7個の金メダルを獲得した当時チェコスロバキアの故ベラ・チャスラフスカさん(享年74)を長年取材した。1964年東京五輪で金メダルを3個獲得したが、母国の民主化運動に賛同したことで、撤回を求める政府から迫害を受けた。それでも一度決めたことは曲げなかった。次のメキシコ五輪では4個の金メダルを獲得した。
 母国さえ相手に戦う「信念の人」は、89年ごろに名誉を回復したが、息子が事件を引き起こしたことがきっかけでうつ病を発症するなど激動の人生を送った。ベラさんの人生には五輪やスポーツの最も良いところが凝縮されている。スポーツと人生には多くの敵がいるが、スポーツで得たものは役に立つ。 
 ソウル五輪金メダリストの鈴木大地さんの競技の向き合い方からも学ぶことがある。そのまま泳いでいたらライバルに負けていたかもしれないが、緻密なトレーニングの成果が実り、見事に成就させた。「勝たなくてはいけない」場面で勝つのは大変なことで、これが五輪の面白さだ。
 パリ五輪では、バスケットボールやバレーボールといった球技に注目している。期待しているのは36年ぶりに自力出場を決めたハンドボール男子だ。特に氷見市出身の安平光佑選手は172センチと小柄ながら変幻自在のプレーで「ベスト8の壁」を崩そうとしている。日本体育大を中退し、欧州のチームで挑戦を続ける姿に心意気を感じる。
 世界中から各種目の達人たちがそろうパリ五輪が今から楽しみだ。
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