北日本四政経懇話会

高岡政経懇話会

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高岡政経懇話会4月例会

「地方を食で豊かにするにはどうしたらいいか? ガストロノミーツーリズムの可能性」

【日時】令和6年4月12日(金)正午
【会場】ホテルニューオータニ高岡
【講師】柏原 光太郎氏(日本ガストロノミー協会会長、食の熱中小学校校長)
【演題】「地方を食で豊かにするにはどうしたらいいか? ガストロノミーツーリズムの可能性」
 高岡政経懇話会は12日、高岡市のホテルニューオータニ高岡で4月例会を開き、日本ガストロノミー協会長で食の熱中小学校長の柏原光太郎氏が「地方を食で豊かにするにはどうしたらいいか?ガストロノミーツーリズムの可能性」と題して講演した。美食を切り口に海外の富裕層を呼び込むことで地方に経済的恩恵が波及すると指摘し「『ここに行かないと味わえない』という価値をつくることが大切」と述べた。

 ガストロノミーツーリズムは食文化を楽しみながら観光するという意味で、欧米では20世紀から盛んだ。国内でも三重県や静岡県、新潟県などが取り組んでいる。富山県も「寿司(すし)と言えば、富山」のブランディング戦略でかじを切った。
 南砺市利賀村にフランス料理のオーベルジュ「レヴォ」がある。予約は6カ月待ちで、台湾やタイ、ベルギーなど世界中からお客さんが訪れている。多くの人はせっかく利賀村に来たなら、富山や高岡、氷見にも行ってみようと思う。このように点から線、線から面に広がることがガストロノミーツーリズムの理想型だ。
 美食を求めて世界を旅する「フーディー」が増えている。フーディーが交流サイト(SNS)で情報発信することで、その飲食店に富裕層が訪れ、地方にお金が落ちる。そこに行かないと経験できない「食」をつくり、二次交通や宿泊施設を充実させることが鍵だ。世界中の旅行者が日本を目指し、地方に行くという流れが生まれれば、地方はもっと豊かになる。

▽交代会員を紹介
 講演に先立ち、交代会員として林昌志北日本放送高岡支社長、高畑務北陸防水社長が紹介された。

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