にいかわ政経懇話会
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次回例会のご案内
【日時】未定
【会場】未定
【演題】未定
【講師】未定
◆プロフィール
これまでの例会
【日時】令和6年年12月12日(木)正午~
【会場】ホテルグランミラージュ
【講師】蝶花楼桃花氏(落語家)
【演題】「努力は夢をかなえてくれる」

にいかわ政経懇話会12月特別例会は12日、魚津市のホテルグランミラージュで開き、落語家の蝶花楼桃花(ちょうかろうももか)さんが「努力は夢をかなえてくれる」と題して講演した。「夢に向き合い続けることで、いつかは返ってくる」とさまざまな経験を重ねることの大切さを伝えた。講演後に新作「こうもり」と古典「動物園」の落語、南京玉すだれを披露した。
2022年、落語協会の女性落語家として10人目の真打に昇進した。女性は全階級で30~40人といわれ、全体で3、4%と珍しい。子どもの頃の夢はミュージカル女優だった。宝塚に憧れたけど身長が理由で受験できず、子供心に挫折を感じた。それでも舞台のオーディションを受け続けた。24歳でAKB48の1期生にさばを読んで応募した。
20歳を過ぎ、歌舞伎や能など日本の伝統芸能に触れる中で、今の師匠、春風亭小朝に衝撃を受けて弟子入りを直談判した。前座時代に「ぽっぽ」、二ツ目で「ぴっかり☆」と名付けてもらい、15年の修業を経て真打に認めてもらった。
高座で披露するため学んだ三味線をきっかけに、元宝塚歌劇団の大地真央さん主演の舞台に出演。師匠公認で受けた大人AKB48には落ちたけど、AKBメンバーに南京玉すだれを指導するなどした。
形を変えながら、パフォーマンスを楽しんでもらいたい思いを持ち続け、落語という生涯向き合える芸に出合った。一生懸命修業したら過去に破れた夢も回収できた。やりたいことに「こういう方法もあるのではないか」と多方面から向き合い続けると、夢は返ってくると身をもって体験した。
女性落語家の歴史はまだ30年ほど。私たちがどうおばあちゃん落語家になっていくか、歴史が変わる重要なところにいる。応援してもらえればうれしい。