北日本四政経懇話会

北日本四政経懇話会NEWS

高岡政経懇話会

高岡政経懇話会: 北日本新聞社西部本社内
〒933-0911 高岡市あわら町13-50 [電話]0766-22-2226 [ファクス]0766-25-7775

次回例会のご案内

【日時】令和6年10月9日(水)正午
【会場】ホテルニューオータニ高岡
【演題】「映画に見る戦争の記憶」
【講師】立花 珠樹氏 (共同通信編集委員・映画評論家)
◆プロフィール
1974年共同通信社に入社。社会部立川支局、川崎支局、浦和支局、本社レジャー文化部を経て88年~91年ニューヨーク支局に勤務。以後、文化部芸能担当記者、生活デスク、文化部長、編集委員室長を経て2010年定年退職。以降も共同通信編集委員として映画専門に取材・執筆活動を続けている。 『私が愛した映画たち』(吉永小百合さんと共著、集英社新書)、『凛たる人生 映画女優香川京子』(ワイズ出版)、『若尾文子〝宿命の女〟なればこそ』(同)、『岩下志麻という人生』(共同通信社)、『新藤兼人 私の十本』(同)、『ニューヨーク人生横丁』(同)、『「あのころ」の日本映画がみたい!』(彩流社)、『厳選 あのころの日本映画101』(言視舎)、「あのころ、映画があった」(同)、『女と男の名作シネマ―』(同)、『もう一度見たくなる100本の映画たち 外国映画編』(同)、『日本映画の再発見』(同)の著書がある。近著は2024年9月末刊行の「もっと日本映画を! いまを映す作品と見落とせない名作101」(言視舎)

これまでの例会

高岡政経懇話会9月例会

【日時】令和6年9月13日(金)正午
【会場】ホテルニューオータニ高岡
【講師】渡辺 靖氏(慶応義塾大教授)
【演題】「米社会の動向と大統領選の展望」
 高岡政経懇話会は13日、高岡市のホテルニューオータニ高岡で9月例会を開き、慶応大教授の渡辺靖氏(アメリカ研究)が「米社会の動向と大統領選の展望」と題し講演した。今回の大統領選を「まれに見る接戦」とし「単に選挙の勝敗だけでない歴史的な意味を持つ」と述べた。
 討論会の出来が悪くバイデンが撤退したり、トランプが暗殺されそうになったりと波乱の展開が続く選挙戦となっている。ハリスとトランプの討論会はハリスが優勢だったとの見方が大半だが、当落は決め打ちできない。世論調査は結果にばらつきがあるがほぼ互角。どちらが勝ってもおかしくない、まれに見る接戦だ。
 今後のポイントは激戦州。その中で態度を決めかねている穏健派の票をどれだけ集められるか。トランプは銃撃への同情を集めて温和にしているというのが陣営の当初戦略だったが、ふたを開けてみれば、つい自らの岩盤支持層に受けそうな過激な発言をしてしまっている。ハリスは少し前まで左派的な発言をしていたが、政治の中心に近づくに従い中道に寄ってきており、立場が変節していると攻撃されやすい。バイデン政権との連帯責任も問われがち。ともに弱点がある。
 米国はリベラルが民主党で保守が共和党。対立はあるが、民主党ではクリントンやオバマ、共和党ならブッシュ、レーガンといった中道派がいて、両党で基本的な価値観は共有してきた。ところが両党とも中道派が存在感を失い、共通認識を持つことが難しくなっている。どうすれば求心力を回復できるのか。世界史に手がかりを求めているが見当たらない。分断が進む民主主義国家は、どこまで耐えられるのか。今、米国で起きていることは、単にハリスが勝つか、トランプが勝つかということ以上に、大きな歴史的意味を持つ。
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