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にいかわ政経懇話会7月例会

ロシアのウクライナ侵攻~その戦略と国際社会の動き

【日時】令和4年7月28日(木)正午~
【会場】ホテルグランミラージュ
【講師】廣瀬 陽子氏(慶應義塾大学総合政策学部教授)
【演題】ロシアのウクライナ侵攻~その戦略と国際社会の動き
 にいかわ政経懇話会は28日、魚津市のホテルグランミラージュで7月例会を開き、慶応大総合政策学部教授の廣瀬陽子氏が「ロシアのウクライナ侵攻~その戦略と国際社会の動き」と題して講演した。ロシア外交の背景やハイブリッド戦争の脅威などを解説し、「プーチン大統領の被害妄想を基盤とした妄執、勝手な歴史観、プライドにしか原因を見いだせず、論理的な説明ができない無意味な戦争」と語った。

◇終結困難 長期化の様相
 ロシア外交には地政学的思考がある。冷戦時代に影を潜めたが、プーチン大統領就任で再び外交の支柱になった。勢力圏は第一義的には旧ソ連諸国、第二義的には旧共産圏と北極圏などの新領域とされ、北大西洋条約機構(NATO)や欧州連合(EU)の拡大は許せなかった。それを阻止するためにハイブリッド戦争を多用してきた。ウクライナは、歴史の共有▽民族的近接性(東スラブ系)▽欧州との緩衝地帯ーの面から特に重要な国だった。
 2014年のクリミア併合・ウクライナ東部危機で注目されたハイブリッド戦争は、政治的目的のため軍事脅威にサイバー攻撃やプロパガンダを含む情報・心理戦、テロなどを組み合わせた手法。低コストで大きな効果が期待できるサイバー攻撃は、戦争と切り離せないものになった。
 ウクライナ侵攻はメリットのない戦争で、長期化の様相だ。ロシアの戦略失敗や争点の食い違いなどで終結は難しく、戦争を止めれば国がなくなるウクライナも引くに引けない。
 国際社会ではエネルギー価格高騰、食糧危機、世界規模のインフレが問題に挙げられ、諸外国の思惑も交錯する。ウクライナ支援では類を見ない国際協調があっただけに、戦争犯罪の立証・処罰を行う新たな秩序維持の装置も必要だろう。

 例会では、交代会員として、川本吉伸北陸電力理事新川支店長、宮本昭仁シキノハイテック社長が紹介された。

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