北日本四政経懇話会

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「2020東京五輪への展望と課題」

【日時】平成30年12月7日(金)正午から
【会場】富山第一ホテル
【講師】二宮 清純氏(スポーツジャーナリスト)
【演題】「2020東京五輪への展望と課題」
 北日本政経懇話会12月例会は7日、富山市の富山第一ホテルで開かれ、スポーツジャーナリストの二宮清純氏が「2020東京五輪への展望と課題」と題し講演した。

▽高齢社会に変革期待
 二宮氏は五輪を「時代を映す鏡」と言い、1964年の東京五輪が戦後復興などの「成長」を示したのに対し、高齢化率が上昇した2020年の五輪は暮らしやすさなど日本社会の「成熟」を示すべきだと説明。五輪招致が「おもてなし」を押し出して成功したことも理由に、「今回はパラリンピックが重要になる」と話す。
 国内では視覚障害者の3人に1人が駅のホームでの転落事故を経験していると紹介し、「パラリンピックでは日本開国以来の多くの障害者が国内を訪れる。準備をしないと悲惨な事故が相次いでしまう」と警鐘を鳴らした。
 高齢になるにつれ、体の衰えなどで車椅子生活を強いられたり失明をしたりする可能性が高まることから「障害者は健常者の未来の姿」と捉える。五輪が持つ産業振興の力に触れ、「パラリンピックと高齢化は親和性が高い。AI(人工知能)を使った車椅子や義足の普及など、高齢社会へのイノベーションが起こることを期待している」と話した。

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