北日本四政経懇話会

高岡政経懇話会

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高岡政経懇話会12月特別例会

「かたづける力が会社、家庭を変える」            

【日時】令和5年12月6日(水)正午
【会場】ホテルニューオータニ高岡
【講師】小松 易氏(かたづけ士、スッキリ・ラボ 代表)
【演題】「かたづける力が会社、家庭を変える」            
 高岡政経懇話会12月特別例会が6日、高岡市のホテルニューオータニ高岡で開かれ、スッキリ・ラボ(東京)代表で「かたづけ士」の小松易(やすし)氏が「かたづける力が会社、家庭を変える」と題して講演した。片付けが職場や家庭にもたらす利点や、整理のこつを紹介した。


 片付けが苦手な人は「探す」に時間を割いている。社員1人が1日10分を探す時間に充てると、年間で2640分、30分だと7920分の時間ロスになる。お金の損失にもつながる。社員25人の組織の場合、探す時間が1人1日30分だと、年間で1200万円を失うことになる。
 片付けには二つの側面がある。一つはリセットだ。理想の状態を目指してスペースと物を片付け、「大きなスッキリ」をつくることを指す。それで終わりではなく、もう一つの維持・改善も視野に入れて片付けに取り組んでほしい。
 片付けが得意な人に共通する行動パターンは「すぐに」片付けることだ。「置く」「置かない」という動作もポイントになる。苦手な人は無頓着に物を机や床に置く。〝置き様は、生き様〟。物をためないよう、置いてしまう前の空中で、必要かどうかを判断したい。
 パソコンを使う仕事が増え、デスクトップが「何となく」の置き場になってはいないだろうか。良い仕事をするためにも、データも整理整頓してほしい。
 1日1カ所、15分の整理から始めてみてはどうか。整理には「外に出す」「分ける」「減らす」「しまう」の4ステップがある。物を全て外に出し、使ったかどうかを基準に仕分ける。いらない物は処分し、残りを元の場所に戻す。これを基本に進めてほしい。
 「人を責めるな、仕組みを責めよ」という言葉を届けたい。片付けがうまくいかないのは「仕組み」がないせいかもしれない。人は忘れ、抵抗し、怠ける生き物だ。意思や習慣だけに頼らず、望ましい結果を生むために仕組みをつくることも大切だろう。
 その一つに「終わりの形」を決めておくことが挙げられる。何をもって処分するかをルール化し、終わりどきを明確にすることが肝心だ。

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