北日本四政経懇話会

高岡政経懇話会

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高岡政経懇話会3月例会・総会

「人口減少時代における地域活性化のポイント」

【日時】令和6年3月26日(火)正午
【会場】ホテルニューオータニ高岡
【講師】藻谷ゆかり氏(経営エッセイスト、巴創業塾主宰)
【演題】「人口減少時代における地域活性化のポイント」
 高岡政経懇話会3月例会が26日、高岡市のホテルニューオータニ高岡で開かれ、経営エッセイストで巴創業塾を主宰する藻谷ゆかり氏が「人口減少時代における地域活性化のポイント」と題して講演した。若者世代の地方移住を促すには「女性にとって魅力的な仕事を創出する必要がある」と訴えた。

 日本の人口は2010年の1億2806万人をピークに減少している。女性が子どもを産まないのではなく、男性の未婚率が高いことが原因だ。近年の男性の生涯未婚率は28・25%で、4人に1人が一度も結婚していないことになる。非正規雇用の男性の増加や、女性が男性に求める水準が高くなっていることが理由に挙げられる。
 少子化対策として、安心して子どもを産み育てられる社会の実現や、従来の結婚の形にこだわらない多様性の尊重が求められる。子どもの多い家庭だけでなく、まずは1人でも産んでもらうために、第1子への支援も手厚くするべきだ。
 若い世代が進学や就職で都会に出るのは、知見を得たり経験を積んだりするために大切なこと。ポイントは、その後Uターンするかどうか。
 男女の転出転入を分析すると、富山県は20代後半で男性は地元に戻るが、女性は戻らない傾向にある。つまり、富山に男性の結婚相手は少ない。
 人口を増やすためには、子育て支援よりも先に、女性が就きたいと思うような魅力的な仕事や地域社会をつくり、女性に戻ってきてもらうことが急務だろう。女性管理職や女性議員も積極的に増やしてほしい。家父長制や男子優先主義、外孫内孫といった地方に残る差別的な考えも改めるべきだ。今からでも心構えや行動を変えてもらいたい。

 例会に先立って総会を開き、会長の蒲地北日本新聞社長があいさつ。2024年の事業計画を承認した。

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