北日本四政経懇話会

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北日本政経懇話会11月例会

タイパ化する世の中 ~倍速視聴から見えるZ世代の消費傾向~

【日時】11月7日(火) <昼食>12:00~12:30  <講演>12:30~14:00
【会場】ANAクラウンプラザホテル
【講師】稲田 豊史(いなだ・とよし) 氏  コラムニスト、ライター、編集者
【演題】タイパ化する世の中 ~倍速視聴から見えるZ世代の消費傾向~
北日本政経懇話会の月例会が7日、富山市のANAクラウンプラザホテル富山であり、コラムニストの稲田豊史氏が「タイパ化する世の中~倍速視聴から見えるZ世代の消費傾向~」と題して講演した。1990年代後半以降に生まれた「Z世代」の情報発信力の高さを挙げ、「効率的な視聴スタイルを学び、商品やサービスのPRに生かす必要がある」と述べた。


Z世代を中心に、映像作品を倍速や秒ずつ飛ばして見る視聴スタイルが広がっている。青山学院大が2021年12月に実施したアンケート調査によると、3人に2人が倍速、4人に3人が10秒ずつ飛ばして作品を見ている。
 背景には、動画配信サービスの普及に伴う作品の増加や、登場人物の状況をせりふで説明する作品が増えたことがある。Z世代は、友人同士で話題を共有するコミュニケーションツールとして視聴する傾向が強く、限られた時間で膨大な数をチェックするため、時間当たりの満足度を示す「タイムパフォーマンス(タイパ)」を重視している。
 企業がビジネスを展開していく上で、Z世代の影響は大きい。人口に占める割合が少なく、消費額は小さいものの、交流サイト(SNS)を通じて全世代に情報を発信する力が優れている。Z世代がSNSで拡散したことをきっかけに、30年以上前に発刊された本が異例のヒットを記録したケースがあり、数百億円の市場が生まれる可能性を秘めている。
 Z世代は、商品の内容よりも制作者や宣伝した人の知名度を優先し、文字よりイメージが直感的に伝わりやすい動画を好む。企業が商品やサービスをアピールするこつは、シンプルに手早く伝えることだ。

交代会員を紹介
講演に先立ち、交代会員として、宮口義史菱機工業富山支店長が紹介された。

次回講師は高橋洋一氏
 12月特別例会は同月7日にホテルグランテラス富山であり、嘉悦大教授の高橋洋一氏が「最近の政治経済情勢について」と題して講演する。問い合わせは北日本新聞社事業局、電話076(445)3369。

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