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北日本政経懇話会5月例会

「参院選〝決戦〟迫る!岸田政権の課題と展望」

【日時】5月12日(木)正午
【会場】オークスカナルパークホテル富山
【講師】細川 隆三(政治ジャーナリスト)
【演題】「参院選〝決戦〟迫る!岸田政権の課題と展望」
北日本政経懇話会5月例会は12日、富山市のオークスカナルパークホテル富山であり、政治ジャーナリストの細川隆三氏が「参院選〝決戦〟迫る! 岸田政権の課題と展望」と題して講演した。経済政策が大きな争点になるとし、「10、20年先を見据えた経済構造改革を成し遂げるための重要な選挙になる」と述べた。
 去年の永田町は激動の1年だった。岸田さんが新しい総裁になり、すぐさま衆院選があった。新総裁誕生直後に衆院選があるのは、年間の政治記者経験の中で初めてだ。そして間もなく参院選。今後3年間は選挙がない可能性があり、今回の勝利が本格政権の礎を築く鍵になる。
 争点はまずコロナ対策。政府はワクチンの3回目接種を3月末で6400万人とする目標にしていたが、遅れた。当初、2回目接種から8カ月間隔を空けるとしていたことが原因だろう。
 最大の争点は経済政策。岸田政権は「成長と分配の好循環による新しい資本主義」を掲げる。分配はつまり、国民の所得を増やすこと。分配政策について自民幹部に聞くと、「ウクライナ情勢に端を発した原油や穀物の高騰など、当面の課題解決は政府でやる必要があるが、稼ぐのは財界で」との答えが返ってきた。それでも分配を掲げた以上、どう対応するか注目だ。
 日本はこの20年間、経済の構造改革をしてこなかった。一因は小選挙区制度にある。各選挙区で1人しか当選しないからポピュリズム選挙になり、聞こえのいいばらまき政策が多くなる。そういう公約を掲げる政党はだめだ。皆さんもよくご覧になってほしい。
 安全保障も大きな争点になる。核シェアリングや防衛費増額の問題について、与野党は具体的なビジョンを示さなければならない。
 勝敗を左右するのは、全国32の1人区。獲得議席は前回の2019年が与党22、野党10、16年は与党21、野党11で、今回も似たような数字になると見ている。自民は全体で19年に57議席、16年に56議席取ったが、今回も55議席は堅い。そこにどれだけ上積みできるかというところだ。

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