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菅新政権と解散総選挙の行方

【日時】令和2年11月20日(金)正午~
【会場】ANAクラウンプラザホテル富山
【講師】後藤 謙次氏(ジャーナリスト、共同通信社客員論説委員)
【演題】菅新政権と解散総選挙の行方
 北日本政経懇話会11月例会が20日、富山市のANAクラウンプラザホテル富山であり、ジャーナリストで共同通信社客員論説委員の後藤謙次氏が「菅新政権と解散総選挙の行方」と題して話した。来年1月の衆院解散・総選挙も取り沙汰される中、「菅義偉首相はまず仕事をして結果を出してから臨みたいという思いが強く、今は先送りという流れの方が圧倒的に強い」と語った。
 新聞には首相の1日を伝える動静欄がある。菅さんの動静欄のスペースは大きい。1日平均で約50人に会うそうだ。この欄の大きさを見るだけでも、歴代どこにもいなかった総理大臣と言っていいのではないか。
 菅さんの周りを固めている人は、みんな過去に菅さんと縁のある人。菅内閣は「桃太郎内閣」だとたとえる人がいる。道すがら出会ったキジやサルにきび団子をあげながら、最後に鬼退治をする。それと同じで、菅さんも政治家としての人生行路で出会った人間を全部登用していく。
 富山では野上浩太郎さんが農相に起用されたが、野上さんは官房副長官として仕えていた人だ。
 来年の政治日程で問題になっているのが、通常国会をいつ召集するかだ。召集が1月8、12日であれば、1月中に衆院解散、2月7日に投開票という日付も出てきている。自民党内には「今やるべきだ」という声があるが、菅さんは仕事で結果を出してから選挙に臨みたいという思いが強い。頭の中には、東京五輪後の9月でもいいという気持ちがある。今は先送りという流れの方が圧倒的に強い。
 菅内閣は今後、携帯電話料金引き下げや不妊治療の支援拡充などで結果を出すだろう。だが、最後は新型コロナウイルスを封じられるかどうかだ。できなければ、菅さんの強気一辺倒の姿勢に対し、世論が強く反発する可能性が出てくる。

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