北日本四政経懇話会

高岡政経懇話会

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高岡政経懇話会10月特別例会

「脳が若返る快眠術―ぐっすり眠って認知症予防」

【日時】令和5年10月3日(火)正午
【会場】ホテルニューオータニ高岡
【講師】三橋美穂氏(快眠セラピスト・睡眠環境プランナー)
【演題】「脳が若返る快眠術―ぐっすり眠って認知症予防」
 高岡政経懇話会は3日、高岡市のホテルニューオータニ高岡で10月特別例会を開き、快眠セラピストで睡眠環境プランナー、三橋美穂氏が「脳が若返る快眠術 ぐっすり眠って認知症予防」と題して講演した。睡眠不足の問題点や質の良い眠りを得るためのルールを紹介し「明日へのパワーを得る快眠を目指してほしい」とアドバイスした。


 睡眠を巡る問題は、勤労世代の約半数が忙しいために必要な睡眠時間を確保できない「睡眠不足症候群」や、成人の約3割が時間があっても眠れない「不眠症状」などが挙げられる。
 睡眠不足は脳機能の低下を招き、集中力や記憶力が落ちてミスや事故が起こりやすくなるほか、疲労感も強まる。高血圧や糖尿病、うつ、がん、脳卒中、認知症などのリスクも高めるとされるため、睡眠をしっかり取ることが必要だ。
 知っておいてもらいたいのが良い睡眠には三つの段階(前半、中盤、後半)があることだ。前半は深い睡眠とされる「ノンレム睡眠」で、大脳が休息する。眠りが浅くなってくる中盤は体が休息し、後半の「レム睡眠」は心の休息になる。睡眠の役割は段階によって異なるため、バランス良く取ることが重要だと言える。
 まずは寝付きを良くしたい。悪いと、睡眠全体が浅くなる。レム睡眠も短くなり、心の休息、記憶の整理が十分にできなくなる。最適な睡眠時間は人によって異なるが、7、8時間に当てはまる人が多い。短過ぎても長過ぎても良くない。
 寝付きを良くし、ぐっすりと眠る基本ルールは、①体内時計を整える②活動的に過ごして疲れをためる③体温のメリハリをつくる④就寝前はリラックス⑤寝室が快適―だ。体内時計は、眠りからさめて太陽の光を浴び、朝食を取るまでの一連の流れで調整される。リズムが乱れると時差ぼけ状態になるため、毎日同じ時刻に起きることが大切だ。
 快眠は「明日へのパワーを得る眠り」だと考えている。睡眠の一番の目的は今日の疲れを取ることではない。明日のために休み、心身の成長を促す積極的なものだ。本来の睡眠は成長のためのもの。体の成長は20歳ごろまでだが、心の成長は一生続けられる。「明日や成長のために眠りにつくこと」を自分に宣言し、快眠を目指してほしい。

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