北日本四政経懇話会

北日本政経懇話会

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北日本政経懇話会 総会・3月例会

「地域再生に美術はどう関わるか」

【日時】令和7年3月21日(金)正午
【会場】ANAクラウンプラザホテル富山
【講師】北川 フラム 氏(アートディレクター、アートフロントギャラリー主宰)
【演題】「地域再生に美術はどう関わるか」
 北日本政経懇話会の総会と3月例会は21日、富山市のANAクラウンプラザホテル富山であり、アートディレクターでアートフロントギャラリー主宰の北川フラム氏が「地域再生に美術はどう関わるか」と題して講演した。国内の各地で芸術祭が始まった経緯や展示作品を解説し「土地や先祖に誇りを持ち、地域の特徴を見直すことが活性化の原動力となる。アートはそのきっかけの一つとなる」と述べた。

■土地に誇りを持つ

 新潟県十日町市と津南町をまたぐ約760平方キロの里山が舞台の「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」。新潟県の越後妻有地域は過疎と高齢化の進む豪雪地で、食料の確保も保証されない状況だったが、とにかくやってみようと始まった。
 2回目を開催し終えても手応えがなく、先行きが見通せなかった頃、中越地震が発生した。アーティストや建築家が復旧のための手伝いを始めると、面白いものがあると地域の人が気にかけてくれた。みんな隣町のこともよく知らないのに、芸術祭をやっている所には訪れる。つまり、芸術祭は絵画や彫刻を見るのとは違い「土地」を目指して歩くこと。これはインバウンド(訪日客)にもつながり、現在では中国や台湾でも「大地の芸術祭」がモデルとなって実施されている。
 今年の瀬戸内国際芸術祭では、島々が抱える産業の衰退や環境汚染といった課題を踏まえ、海の復権を考える。香川県東かがわ市は、野球やゴルフなどスポーツ選手の手袋の生産が盛んだが、ブランドがない。不要になった衣類を活用して巨大な手袋を制作する作品を通して、歴史を整理し、世界一のブランドとして広めていきたい。
 これまで土地に根付いていたものが失われてきている。先祖が苦労しながら生きてきたことを誇りに活動を続ける。五感を通して土地固有のものと関わっていくことが、私たちにとって一番のリアルな体験になるだろう。

■事業計画を承認

 例会に先立って総会を開き、2025年度事業計画を承認した。会長の蒲地北日本新聞社長があいさつした。
 4月例会は同月23日にオークスカナルパークホテル富山であり、一般社団法人地方PR機構代表理事の殿村美樹氏が「DX時代の地域ブランド戦略」と題して講演する。問い合わせは北日本新聞社事業局、電話076-445-3369。

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