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北日本政経懇話会7月例会

日本外交の進むべき道

【日時】令和3年7月2日(金)正午~
【会場】ANAクラウンプラザホテル富山
【講師】谷内 正太郎氏(富士通フューチャースタディーズ・センター理事長)
【演題】日本外交の進むべき道
 北日本政経懇話会は2日、富山市のANAクラウンプラザホテル富山で7月例会を開き、初代国家安全保障局長で富士通フューチャースタディーズ・センター理事長、谷内正太郎氏(富山市出身)が「日本外交の進むべき道」と題して講演した。新型コロナウイルス問題で国際情勢が不透明さを増す中、「政府も企業も個人も協力し、主要大国の一つとして生き抜くことを目指すべきだ」と訴えた。
 新型コロナ下の国際情勢は、一言で言えば分裂と対立、混とんの状況だ。米国は民主党と共和党の亀裂が非常に大きく、経済格差も広がっている。欧州では財政を巡る南北問題に加え、新型コロナ対策の東西問題がある。民主主義体制の下で苦しみながら対策を取る西側に対し、東側は非常に強権的な手段を講じている。
 覇権国家への道を歩む中国は、台頭が一層はっきりしてきた。南シナ海、台湾を自分のものにしようとしている。態度も非常に大きくなり、政府高官が公の場で相手の国や人を口汚くののしる。世界最強国になると言うが、普遍的価値や寛大さ、包容力を持たないと、ボスになっても世界のリーダーにはなれない。中国にはソフトパワーが足りない。
 自由と民主主義を尊重する国々の政策のキーワードはデジタル、グリーン、経済安全保障だ。デジタルでは努力する企業を政府が応援すべきで、企業だけの負担で「お国のためだから頑張れ」というのは限界がある。グリーンでは、脱炭素の動きを成長戦略につなげる。経済安全保障は、資源を守り、機密情報などの漏えいを防ぐことが大事だ。
 日本は「失われた30年」と言われるが、政府も企業も個人も協力し、世界の主要大国の一つとして生き抜くことを目指すべきだ。経済力を中心にパワーを強くし、日本の魅力である伝統文化や思いやりなどのソフトパワーもうまく組み合わせて国益を追求すべきだ。

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