北日本四政経懇話会

北日本政経懇話会4月例会

脱炭素時代の世界と日本~北陸地方の戦略

【日時】令和4年4月19日(火)正午~
【会場】ホテルグランテラス富山
【講師】高橋 洋 氏(都留文科大学教授)
【演題】脱炭素時代の世界と日本~北陸地方の戦略
 北日本政経懇話会4月例会は19日、富山市のホテルグランテラス富山であり、都留文科大教授の高橋洋氏が「脱炭素時代の世界と日本~北陸地方の戦略」と題して講演した。太陽光や風力など再生可能エネルギーを巡る現状を紹介し「量産化で発電コストが下がり、将来は電力の主流になる」と述べた。
 脱炭素は世界的な流れだ。「気候危機」の要因が、化石燃料の利用で出る二酸化炭素など温室効果ガスにあるのは間違いない。欧州はかなり前から脱炭素を目指しており、アメリカも追随した。特に中国が2060年までの脱炭素化を表明したことは、国際社会に大きな影響を与えた。
 脱炭素を実現するには、エネルギー消費に占める化石燃料の割合を減らし、電力の割合を現在の25%から50%までに高めたい。再生エネをどんどん増やし、エネルギー消費を電気に置き換える「消費の電化」を進めていかなければならない。
 日本に化石燃料資源はほとんどないが、再生エネはたくさんある。枯渇することもないし、費用もかからず、しかも純国産。投機の対象になって高騰することもなく、争奪戦も起きない。安全保障上、優れたエネルギーであり、地域経済に大きなプラスの影響がある。
 世界的には急速に再生エネの導入が進み、中国は発電設備の容量で風力、太陽光ともトップを走っている。発電コストもここ年で下がり、化石燃料より安い。風力、太陽光は今後の量産化でさらにコストが下がる。国際エネルギー機関(IEA)も2050年は電力量全体の87・6%が再生エネになると予測している。
 富山と北陸の再生エネに目を向ければ、水力発電が多く、洋上風力、木質バイオマスにも可能性を感じる。関西電力や中部電力の管内につながる送電網、東京につながるガス網も整っている。ただ域内のエネルギー需要は小さい。まずは再生エネを増やしたい。既存のインフラを活用すれば、大きなビジネスチャンスになるだろう。

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