となみ政経懇話会
となみ政経懇話会事務局: 北日本新聞社砺波支社内
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次回例会のご案内

【日時】令和7年12月17日(水) 午前11時45分
【会場】TONAMI翔凜館
【演題】1部「笑いは健康・長寿のもと!」 2部「太神楽」
【講師】1部 山田たかお氏(タレント、落語家) 2部 仙若氏
◆プロフィール
(山田たかお氏)1956年東京都深川生まれ。10歳の時、フジテレビ『ちびっこのどじまん』でデビュー。1970年から日本テレビ『笑点』“ちびっこ大喜利コーナー”にレギュラー出演。1973年、「ずうとるび」のメンバーとして歌手デビューし、アイドルグループとして人気を博しNHK紅白歌合戦に出場。1984年から『笑点』大喜利の6代目座布団運びに就任。落語家として高座名「鈴々舎鈴丸」の名をもち、俳優としても多数の映画・TVドラマに出演。ハリウッド映画『太陽の帝国』への大抜擢は話題となった。2022年、青年芸術家協会二代目会長に就任し、様々な芸能、芸術の若手育成に力を入れ活動中。著書に『ぼくに運が巡ってくる55の理由』や『山田クンとざぶとん』などがある。また、プロボクシングC級ライセンスも所持している。
これまでの例会
【日時】令和7年11月13日(木) 正午
【会場】TONAMI翔凜館
【講師】河邑厚徳氏(映画監督、元NHKエグゼクティブプロデューサー)
【演題】「映像で考えた戦争といのち」

となみ政経懇話会11月例会は13日、砺波市のTONAMI翔凜館で開かれ、映画監督で元NHKエグゼクティブプロデューサーの河邑厚徳氏が「映像で考えた戦争といのち」をテーマに講演した。戦後80年の節目を迎え「平和は与えられるものではなく、一人一人の努力がないと失われていく」と強調した。
戦後の1948年に生まれた。戦争を知らない世代だからこそ、戦争とは何かを強く考える動機になった。
最初に手がけた番組が「私の太平洋戦争」(1979年)だ。戦時中の短歌を通して戦争をあぶりだそうと考えた。歴史資料や体験者の証言からの切り口ではなく、市井に生きる人たちの本音にスポットを当てた。
「夫とのる 最後とならん 夜の汽車に あたたかき牛乳 分けてのみたり」
召集令状が届いた夫との最後の旅で、牛乳を買って2人で飲んだことだけを詠んだ歌だ。情景が目に浮かび、感動を覚えた。夫はフィリピンで行方不明になり、妻には戦死公報が届いた。
取材の際、妻は「何の証拠もない公報を渡されても、夫の死を信じることはできない。今でも帰りを待っている」と話した。普通の人はこんな風に戦争を受け止めているのか、と教えられた。
がんが日本人の死亡原因の1位になった年に制作したドキュメンタリー番組「がん宣告」(1981年)は、版画家の生きざまを追った。命と死の問題に向き合ったこの2作が、長く続く仕事の原点になった。
2023年にはドキュメンタリー映画「沖縄戦の図」を作った。「原爆の図」などで知られる画家が描いた絵画14部を基に戦争の記憶を伝えた。
平和や命の問題をライフワークにしてきた。平和はつくり続けようとする行為がないと、保つことはできない。生についても、誰しも死から逃れることはできない。人は必ず死ぬ存在であるということを前提に、どう生きるのかを問い続けることが重要だ。