となみ政経懇話会
となみ政経懇話会事務局: 北日本新聞社砺波支社内
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次回例会のご案内

【日時】令和7年4月11日(金)正午~
【会場】TONAMI翔凜館
【演題】「マネジメントはメジャーリーグに学べー勝つための組織と人の活かし方」
【講師】タック川本氏(国際ビジネス&スポーツアナリスト)
◆プロフィール
1943年、東京都生まれ。1966年、早稲田大学卒業後、南米アマゾン河で探検、研究生活をおくる。米国にて国際情報社会学、インターナショナルスポーツファイナンシャルマネージメントを研究し、中西部を中心にビジネスコンサルタントとして活躍。メジャーリーグ、カンザスシティ・ロイヤルズのインターナショナル・オペレーション、カナダのモントリオール・エクスポズを経て、1999年、ロサンゼルス・エンゼルスの国際編成に移籍。2002年、球団創立42年目にして同チームのワールドチャンピオンに貢献し、選手及び関係者のみ配られるというチャンピオンリングを所持。現在、日米で国際ビジネス&スポーツアナリストとして、幅広く活躍中。主な著書として「プロは反省するな!」(東洋経済新報社)、「これで、メジャーリーグが100倍楽しくなる !」(ゴマブックス)、「いらない人は一人もいない」(ゴマブックス)など多数。
これまでの例会
【日時】令和7年3月14日(金) 正午~
【会場】TONAMI翔凜館
【講師】川村妙慶 氏(真宗大谷派僧侶)
【演題】「心が豊かになる生き方」

となみ政経懇話会の総会と3月例会は14日、砺波市三島町のTONAMI翔凜館で開かれ、真宗大谷派僧侶の川村妙慶氏が「心が豊かになる生き方」と題して講演した。僧侶の傍ら関西を中心にアナウンサーとして活動したり、引きこもりの兄を支えた経験を基にメールで心の悩み相談に応じたりしている自身の人生を振り返り、「これからどう生きるかで過去の意味は変わる。『これからがこれまでを決める』という言葉を忘れないで」と訴えた。
マルかバツ、プラスかマイナス、勝ち組か負け組と分けるのが人の煩悩だ。マルやプラス、勝ち組の方に入ることが幸せと考えるのが、自然な感覚かもしれない。だが、もし一度も病気になったことがない人がいたなら、私はその人に「お気の毒」と言いたい。マイナスを経験したことがない人は薄っぺらい紙のようなもの。マイナスは、厚みや深みのある人間に育ててくれる大切な肥やしだ。
「正しさ」と「優しさ」の違いは何か。正しさとは正論を言うこと。だが、正論だけでは説得力に欠ける。どんなに強そうに見える人でも心には不安や悲しみを抱えているものだ。人の悲しみに「どうしたの」「何があった」と寄り添っていくのが優しさだ。
私を救ってくれた言葉の一つは「これからがこれまでを決める」。これからどう生きるかで、どんな過去も輝かせることができる。「死ぬときに『これで良かった。ありがとう』と思えるのが最高の幸せ」と言った人がいる。自分の身にも「よく付いてきてくれた。ありがとう」と言える最期がいい。
堅い木は強風で折れてしまうが、柳は風の流れになびいて曲がる。人も自ら曲がってみたり、ちょっと考えを変えてみたりしてもいい。心を柔軟にし、周りに正論を押しつけるのではなく、悲しみに寄り添える優しい人になってほしい。