高岡政経懇話会
高岡政経懇話会: 北日本新聞社西部本社内
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次回例会のご案内

【日時】令和7年4月22日(火)正午
【会場】ホテルニューオータニ高岡
【演題】「異常気象・災害に対する日常生活と備え」
【講師】斎藤義雄氏(気象予報士、防災士)
◆プロフィール
東京都出身。一橋大学を卒業後、アパレルメーカーに就職。天気が売り上げを左右することをきっかけに気象の研究を始め、1995年に気象予報士資格を取得。1996年から、お天気キャスターとして活動。現在はTBSラジオ「金曜ワイドラジオTOKYO えんがわ」などに出演し、異常気象や気象と経済、農業との関係、気象に関するエピソード、災害で身も守る方法などを解説している。2002年からは気象予報士試験の受験指導や気象関係の講演に携わる。趣味は競馬で、気象と競走馬の関係を研究し、競馬番組の出演や著作も多数ある。
これまでの例会

【日時】令和7年3月18日(火)正午
【会場】ホテルニューオータニ高岡
【講師】久江雅彦氏(共同通信特別編集委員、杏林大客員教授)
【演題】「日本政治のゆくえ」
高岡政経懇話会は18日、高岡市のホテルニューオータニ高岡で3月例会を開き、共同通信特別編集委員で杏林大客員教授の久江雅彦氏が「日本政治のゆくえ」と題して講演した。7月に見込まれる参院選の結果が今後の政界の勢力図を左右するとし「参院選が日本の政治を動かす」と述べた。
石破茂首相は高額療養費制度の利用者負担上限引き上げを巡って方針が二転三転した。その矢先に商品券配布の問題が浮上。風邪で体が弱っているときにもう一度病気にかかってしまったような感じだ。
石破首相の最大の武器は世論だ。ところが、オウンゴールの2連発によって直近の世論調査ではおしなべて「不支持」が60%前後に達した。菅義偉元首相、岸田文雄前首相が辞めたときの数値とほぼ同じだ。危険水域と言える。
自民党の西田昌司、青山繁晴の両参院議員が交代論を主張しているが、まだ明確に「石破アウト」とはなっていない。理由の一つは少数与党だ。衆院で与党が過半数割れしている。会社に例えるなら累積赤字がたまりにたまっている状態で、次の社長を誰もやりたくない。
仮に自民党総裁になったとしても、首相指名選挙の結果によっては総理大臣になれない可能性がある。このことから、石破さんを本気で降ろそうという動きはなかなか広がっていない。
歴史を振り返ると、1989年の参院選で社会党が「マドンナブーム」を巻き起こし、与党を過半数割れに追い込んだ。その4年後の93年に非自民の細川護熙政権ができた。
第1次安倍晋三政権下の2007年の参院選では自民党が大敗し、09年に民主党政権が誕生した。10年の参院選は民主が惨敗して「ねじれ国会」となり、12年に自民が政権奪還した。政権選択選挙と言われる衆院選ばかりが注目されるが、政権運営の一番の源は参院選の結果だ。
講演に先立ち、新入会員として菅沢裕明県議、交代会員として高岡市衛生公社の島尚之社長が紹介された。