北日本四政経懇話会

高岡政経懇話会

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高岡政経懇話会10月例会

「新政権発足!日本政治の課題と行方」

【日時】令和7年10月8日(水)正午
【会場】ホテルニューオータニ高岡
【講師】細川 隆三氏(政治ジャーナリスト)
【演題】「新政権発足!日本政治の課題と行方」
 高岡政経懇話会は8日、高岡市のホテルニューオータニ高岡で10月例会を開き、政治ジャーナリストの細川隆三氏が「新政権発足!日本政治の課題と行方」と題して講演した。自民党総裁選で高市早苗氏が勝利した要因について「党員・党友票を多く獲得したことに加え、麻生太郎氏が支持したのが大きい」と指摘。自民の連立協議に関しては「公明は最終的に連立に残る」と予想し、国民民主の連立入りはハードルが高いと強調した。


 総裁選は大方の予想を覆して高市氏が制した。大手メディアで小泉進次郎氏が地方票で優勢と伝えられたが、これは告示前後の世論調査に基づくものだ。候補者の会見や討論会をじっくり見て投票する人も多く、選挙戦の後半になれば情勢は変わる。小泉氏は事前に用意したペーパーを入念に見ながら話したり、選択的夫婦別姓の実現などの持論を封印したりと「安全運転」に徹した。首相として必要な説得力が不十分だったと言える。
 高市氏も保守的な政治姿勢を極力出さないようにしていたが、いくら隠してもにじみ出ており、岩盤支持層からの得票につながった。加えて、麻生氏が支持に回った。麻生氏は前回総裁選で勝ち馬を間違え、今回は絶対に負けられなかった。高市氏が党員票で圧倒することを把握し、麻生派と旧茂木派で連携した。党役員人事を見ても「麻生氏の一人勝ち」という結果が色濃く表れている。
 今後の焦点は連立拡大。高市氏は首相指名選挙まで模索するようだ。公明は連立を維持するか協議しているが、離脱すれば党勢が縮小するため、最終的にはとどまるだろう。高市氏の狙いは、積極財政など政策的に近い国民民主。だが、選挙協力もあり、すぐに連立入りするとは考えにくい。政権運営は当面安定しないと予想されるが、高市氏がどのように政治を進めていくか注目したい。

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