北日本四政経懇話会

高岡政経懇話会

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高岡政経懇話会6月例会

女性天皇と女系天皇

【日時】令和3年6月16日正午
【会場】ホテルニューオータニ高岡
【講師】山下晋司氏(皇室ジャーナリスト)
【演題】女性天皇と女系天皇
 高岡政経懇話会は16日、高岡市のホテルニューオータニ高岡で6月例会を開き、皇室ジャーナリストの山下晋司氏が「女系天皇と女性天皇」と題して講演した。秋篠宮家の長女眞子さまの結婚問題に触れながら「皇族の『公』と『私』の問題は今後も形を変えて出てくるだろう」と述べた。
  安定的な皇位継承策を議論する政府の有識者会議で、女性・女系天皇について専門家ら21人のヒアリングが今月終わった。議論は2005年の小泉政権時に始まった。当時、女性・女系天皇容認を打ち出したものの、秋篠宮さまの長男悠仁さまが生まれる前だった。
 皇室典範では皇位継承者を男系男子に限定している。国家観や歴史観などによってさまざまな考え方がある。守るべきか変えるべきかの判断は非常に難しい。
 眞子さまと小室圭さんの結婚問題は女性・女系天皇の議論に影響を与える。昨年11月、眞子さまが、結婚は「私たちにとって自分たちの心を大切に守りながら生きていくために必要な選択」などとお気持ちをまとめた文書が公表された。「私」が全面に出ている内容だった。
 天皇陛下(現上皇さま)は17年、眞子さまの結婚を「裁可」された。昨年11月に秋篠宮さまは記者会見で「結婚することを認めるということです」と発言された。秋篠宮さまが誕生日を迎える11月までには結婚するだろうとみている。
 皇族の「公」と「私」の問題は今後も形を変えて出てくるだろう。天皇制を維持するには法律に書かれていない精神的な部分が非常に大きい。天皇の責任感、使命感、そして国民との相互の信頼関係だ。
 女性・女系天皇、皇室典範の改正を巡る議論では、当事者である天皇陛下や皇族方の考えを知りたくなるのは当然で、国民が考えを感じ取れるようにできることを願っている。

 交代会員として、赤塚和則日本曹達高岡工場執行役員高岡工場長が紹介された。

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