北日本四政経懇話会

高岡政経懇話会

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高岡政経懇話会3月例会

釣り・漁業を活かした観光

【日時】令和5年3月28日正午
【会場】ホテルニューオータニ高岡
【講師】中川めぐみ氏(釣りアンバサダー、ウオー代表取締役
【演題】釣り・漁業を活かした観光
 高岡政経懇話会は28日、高岡市のホテルニューオータニ高岡で総会と3月例会を開いた。釣りアンバサダーでウオー代表取締役の中川めぐみ氏(富山市出身)が「釣り・漁業を活(い)かした観光」と題して講演した。富山ならではの魅力を活用し、新しい観光の可能性をつくるよう呼びかけた。
◇地域の魅力に可能性
 釣り初心者だった頃、ハードルの高いコアな趣味だと思っていた。実際してみると、手ぶらでも楽しめるアクティビティーだと分かった。さまざまな地域の魅力を味わうことができる入り口だと思うようになり、釣りと観光の可能性を感じ、脱サラして釣り業界に飛び込んだ。
 初心者や女性、ファミリーといった観光客向けのサービスをつくることが重要だと考えた。釣りのハードルを下げることと、地域の魅力を結び付けることを意識した。ウェブメディア「ツッテ」を運営し、気軽に体験できる事例を伝えている。
 県外でも、さまざまな活動に携わる。静岡県では、観光客が釣った魚を町の市場が地域通貨で買い取り、客は地域通貨を使って観光できる取り組みを行っている。和歌山県では、子どもや女性向けの海上釣り堀をプロデュースした。もともとあった魅力をつなぎ合わせて少し整えただけなのに、反響があった。切り口を変えるだけで客層が変わると実感した。
 観光リテラシーや収入が高い釣り人向けにターゲットを絞ることも重要だ。手ぶらで取り組むことができ、撮影や料理、配送までセットとなる事例は人気で、大企業の経営者らが楽しんでいる。
 多様な人と関わって誇りや夢を持つ「イケている漁師」が全国に現れており、増やしたい。その起爆剤になるのは観光や社員研修だと思う。水産業と関係ない企業に漁業を通じた研修を企画したところ好評だった。次回は6月、富山の漁師を巻き込んだ懇親会を開きたい。
 釣りや漁業、観光を組み合わせた事例は、全国で生まれ始めている。富山はこの分野で日本一になり得る。

▽会長に蒲地北日本新聞社長
 例会に先立って総会を開き、新会長に蒲地誠北日本新聞社長を選んだ。理事に新しく、髙田和夫トナミホールディングス社長と大門督幸伏木海陸運送社長、永岩聡高岡信用金庫理事長が就いた。

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