北日本四政経懇話会

北日本政経懇話会10月例会

「スポーツの力と地域社会」

【日時】令和6年10月16日(水)正午
【会場】オークスカナルパークホテル富山
【講師】増田明美 氏(大阪芸術大学教授)
【演題】「スポーツの力と地域社会」
北日本政経懇話会の10月例会は16日、富山市のオークスカナルパークホテル富山であり、スポーツジャーナリストで大阪芸術大教授の増田明美氏が「スポーツの力と地域社会」と題して講演した。増田氏は、発展途上国の子どもの支援や古里でのマラソン大会開催といった自身の活動を紹介し、「スポーツはみんなを巻き込み、地域を元気にする力がある」と語った。


■皆を巻き込み元気に
 
 11月3日に富山マラソン2024が開催される。2020年東京五輪がきっかけとなり、多様性や障害者の気持ちを理解して共生社会を考えようとなった。富山マラソンは第1回から車いすの部があり、すごい開かれているなと思う。
 今夏のパリ五輪は現地で仕事があり、パラリンピックは夫と応援に行った。パラでは、7万人が入る陸上競技場がほぼ満席でびっくりした。現地で聞くと、パリの人は五輪前までスポーツへの関心が低く、招致が決まってから盛り上がっていったという。
 パラの多くの選手は、「パラの父」と呼ばれるグットマン博士の「失ったものを数えるな、残されたものを最大限に生かせ」を座右の銘にしている。私も年を重ねると、なくなっていくものが多くなる中、すごく元気をもらえる言葉だ。
 発展途上国の女の子たちを支援している。電気がない貧しい国では、女子が後回しになっている。ラオスに行った際、最初は嫌そうにしていた子どもたちが、丘を一緒に走ると、全員が笑顔になった。男尊女卑がみられるトーゴでは、女子のサッカーチームができた後、男女共同でやる動きが活発になった。スポーツには、みんなを巻き込んでいく力がある。
 古里の千葉県いすみ市で健康マラソンを開催している。皆さんと大会を運営するのは楽しく、力を合わせてやることで地域が元気になっている。


■新入会員2人紹介

 講演に先立ち、新入会員として2人が紹介された。
 ▽新入会員=山本拓治(かんぽ生命保険富山支店長)森藤正浩(正栄産業社長)


■来月は岩井奉信氏

 11月例会は同21日に富山市のANAクラウンプラザホテル富山であり、日本大名誉教授の岩井奉信氏が「混迷の日本政治と石破政権のゆくえ」と題して講演する。問い合わせは北日本新聞社事業局、電話076(445)3369。

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