北日本四政経懇話会

となみ政経懇話会

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となみ政経懇話会6月例会

「ポストコロナ時代の働き方とダイバーシティ」

【日時】令和5年6月22日(木)正午~
【会場】TONAMI翔凜館
【講師】浜田 敬子氏(ジャーナリスト、元AERA編集長)
【演題】「ポストコロナ時代の働き方とダイバーシティ」
 となみ政経懇話会6月例会は22日、砺波市三島町のTONAMI翔凜館で開かれ、ジャーナリストで元AERA編集長の浜田敬子氏が「ポストコロナ時代の働き方とダイバーシティ」と題して講演した。人口減少による国内の慢性的な人手不足の解決に向け「さまざまな分野で女性が活躍できるようにし、ダイバーシティー(多様性)を高めるべき」と訴えた。
 
◇女性活躍で多様性高めよ
 日本の2022年の出生数は、国が推計していたより10年早く80万人割れした。働くことができる人の数が急速に減っている。頼りになるのが外国人労働者だが、より条件の良い国へ行くだろう。米のマクドナルドは時給3500円。日本にいては稼げないと、海外に出稼ぎに出る日本人もいるほどだ。
 日本では男女の賃金格差が大きく、経営層、管理職の女性は圧倒的に少ない。働く女性の半分は非正規雇用と言われている。
 女性の社会進出が叫ばれながら、なぜ達成できないか。女性の採用が少なく、女性人材の育成をしてこなかったからだ。日本全体で何とかしないと、人手不足に対応できない。
 「女性を登用したいが、女性の方がやりたがらない」という声を聞くが、意欲ではなく構造上の問題だ。コロナ禍でリモート業務が広まり、出社しなくてもできる仕事が多くあることが分かった。このように実際にやってみたら、子育てなど家庭のことと仕事を両立させる方法があると分かるはずだ。「女性に管理職は無理」という社員の意識を徹底的に改めることから始め、女性社員を支援している経営者もいる。
 女性の進出を含めダイバーシティーを重視する企業で働きたいという若者が増えている。さまざまなニーズに応えるには多様な人材が必要で、バックグラウンドの異なる人たちの発想を掛け合わせることがイノベーションや新しいアイデアにつながったりする。社会や組織には多様性が必要だ。

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