北日本四政経懇話会

となみ政経懇話会

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となみ政経懇話会 総会・3月例会

「心が豊かになる生き方」

【日時】令和7年3月14日(金) 正午~
【会場】TONAMI翔凜館
【講師】川村妙慶 氏(真宗大谷派僧侶)
【演題】「心が豊かになる生き方」
 となみ政経懇話会の総会と3月例会は14日、砺波市三島町のTONAMI翔凜館で開かれ、真宗大谷派僧侶の川村妙慶氏が「心が豊かになる生き方」と題して講演した。僧侶の傍ら関西を中心にアナウンサーとして活動したり、引きこもりの兄を支えた経験を基にメールで心の悩み相談に応じたりしている自身の人生を振り返り、「これからどう生きるかで過去の意味は変わる。『これからがこれまでを決める』という言葉を忘れないで」と訴えた。
 マルかバツ、プラスかマイナス、勝ち組か負け組と分けるのが人の煩悩だ。マルやプラス、勝ち組の方に入ることが幸せと考えるのが、自然な感覚かもしれない。だが、もし一度も病気になったことがない人がいたなら、私はその人に「お気の毒」と言いたい。マイナスを経験したことがない人は薄っぺらい紙のようなもの。マイナスは、厚みや深みのある人間に育ててくれる大切な肥やしだ。
 「正しさ」と「優しさ」の違いは何か。正しさとは正論を言うこと。だが、正論だけでは説得力に欠ける。どんなに強そうに見える人でも心には不安や悲しみを抱えているものだ。人の悲しみに「どうしたの」「何があった」と寄り添っていくのが優しさだ。
 私を救ってくれた言葉の一つは「これからがこれまでを決める」。これからどう生きるかで、どんな過去も輝かせることができる。「死ぬときに『これで良かった。ありがとう』と思えるのが最高の幸せ」と言った人がいる。自分の身にも「よく付いてきてくれた。ありがとう」と言える最期がいい。
 堅い木は強風で折れてしまうが、柳は風の流れになびいて曲がる。人も自ら曲がってみたり、ちょっと考えを変えてみたりしてもいい。心を柔軟にし、周りに正論を押しつけるのではなく、悲しみに寄り添える優しい人になってほしい。

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