となみ政経懇話会
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となみ政経懇話会9月例会
どうなる!?2021政局 〜自民党総裁選と解散総選挙を読む〜

【日時】令和3年9月24日(金)午前11時~
【会場】ロイヤルホテル富山砺波
【講師】末延 吉正氏(ジャーナリスト、東海大学教授、元テレビ朝日政治部長)
【演題】どうなる!?2021政局 〜自民党総裁選と解散総選挙を読む〜
となみ政経懇話会は24日、砺波市安川のロイヤルホテル富山砺波で9月例会を開き、ジャーナリストで東海大学教授の末延吉正氏が「どうなる2021政局~自民党総裁選と解散総選挙を読む~」と題して講演した。29日投開票の総裁選について「河野太郎行政改革担当相と岸田文雄前政調会長の2人に絞られ、決戦投票になるだろう」との見通しを示した。
4人による自民党総裁選は後半戦に入った。新聞やテレビの世論調査では、河野氏リードとの見方もあるが、国会議員票と同数の地方票(党員・党友票)は伸び悩んでいるという。
祖父、父と3代で総理の座を狙う河野氏はリアリストだ。ワクチン接種を進めた発信力や官僚を動かすパワーに定評はあるが、全体としての国家観や政治哲学は伝わってこない。
いち早く手を挙げた岸田氏は開成高校出身のエリートで、たたき上げの菅総裁とは正反対のタイプ。派閥を含めた「応援団」の動向が勝利の鍵を握る。
4人のうち、高市早苗前総務相、野田聖子幹事長代行の2人が女性だ。多様性をアピールしたい自民党にはプラス要素だろう。
現状では、動きの止まった河野氏を岸田、高市、野田の3氏が追う展開だ。いずれにせよ、総裁選は1回目の投票で決まらず、1位対2、3位連合による決戦投票にもつれ込むとの公算が大きい。
総裁戦後は組閣や臨時国会などスケジュールが詰まり、総選挙は11月7日か14日が有力だ。世論調査では自民の支持率が下がっており、都市部では野党候補に苦戦も予想される。
政権を取れば、コロナと経済の両立など難しいかじ取りが続く。来年7月には参院選がある。結果次第では1年以内にもう一度、総裁選があるかもしれない。
総裁選は、大衆迎合的なポピュリズムに走らず、日本のリーダーに必要な資質や器などを見極める機会にしたい。
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