となみ政経懇話会
となみ政経懇話会事務局: 北日本新聞社砺波支社内
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次回例会のご案内

【日時】令和7年5月20日(火)正午~
【会場】TONAMI翔凜館
【演題】「トランプが揺さぶる自動車産業~ホンダ、日産『失敗の本質』と次の一手」
【講師】永井利治 氏(共同通信社論説委員長)
◆プロフィール
1986年一橋大学社会学部卒業。1988年共同通信社入社、経済部、ワシント支局、オリンピック・パラリンピック室次長などを歴任後、2021年論説副委員長、2022年から現職。財務省、経済産業省、日銀などを35年間にわたり取材。ワシントン支局ではクリントン政権での日米貿易交渉やアジア通貨危機に迫る。バブル崩壊による不良債権問題では、旧大蔵省や金融庁を中心に銀行の再編や破綻処理を克明に報道した。東京五輪・パラリンピックでは準備段階から終了まで、共同通信の報道を統括した。
これまでの例会
【日時】令和7年4月11日(金)正午~
【会場】TONAMI翔凜館
【講師】タック川本氏(国際ビジネス&スポーツアナリスト)
【演題】「マネジメントはメジャーリーグに学べー勝つための組織と人の活かし方」

となみ政経懇話会4月例会は11日、砺波市三島町のTONAMI翔凜館で開かれ、国際ビジネス&スポーツアナリストのタック川本氏が「マネジメントはメジャーリーグに学べ-勝つための組織と人の活かし方」と題して講演した。メジャーリーグのロサンゼルス・エンゼルスで国際編成に携わり、2002年のワールドチャンピオン獲得に貢献した。指にはめたワールドチャンピオンリングを披露し、人間力を磨く大切さを伝え「諦めない自分がいる限り人生にコールド負けはない」と語った。
米国ではメジャーリーグが高く評価され「経営戦略はメジャーリーグに学べ。教育はメジャーリーグに学べ」と言われている。球団ビジネスは、スタジアムに一歩足を踏み入れた時からドキドキわくわくしながら本物のプレーを見てもらう感動ビジネスだ。
米国のメジャーリーガーを目指す選手に野球をするための道具を尋ねると、1番目のバット、2番目のボールは日本の大学の野球部員と一緒の答えになる。3番目が違う。米国では人間という答えが返ってくる。人間力がない選手は野球をする資格がないと言われ、選手たちは社会の模範とならなければならない。将来、一流選手になってお金を稼いだら、地球や国、地元フランチャイズのために何をするのか、絶えず社会性が求められる。
球団にはドラフトで多くの選手が入団し、メジャー昇格を目指すが95%の選手はメジャーリーガーになることはできない。アマチュア時代にどんな良い成績を残そうがプロになったらゼロからのスタートだ。過去と他人は変えることはできないが未来と自分はいつでも変えられる。「うまくいかない理由が自分にあるのではないか」に気づき、どうすればいいかを考える選手が上に行くことができる。
エンゼルス球団の座右の銘がある。第35代米大統領のジョン・F・ケネディさんの言葉だ。「物をなくせば小さいものを失う。信用をなくせば大きなものを失う。勇気をなくせば全てを失う」。勇気、熱意、情熱はつながっていく。たった一度の人生でも2倍にも3倍にもして楽しむことはできる。人生にコールドゲームはない。