となみ政経懇話会
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となみ政経懇話会6月例会
「トランプ危機と令和の米騒動 窮地に立つ自公政権」

【日時】令和7年6月19日(木)正午~
【会場】TONAMI翔凜館
【講師】城本勝 氏(政治ジャーナリスト、元NHK解説副委員長)
【演題】「トランプ危機と令和の米騒動 窮地に立つ自公政権」
となみ政経懇話会6月例会は19日、砺波市のTONAMI翔凜館で開かれ、政治ジャーナリストで元NHK解説副委員長の城本勝氏が「トランプ危機と令和の米騒動 窮地に立つ自公政権」をテーマに講演した。7月の参院選の結果にかかわらず、秋口に衆院は解散され、選挙になるとの見方を示した。
少数与党の石破茂政権は内閣不信任決議案が可決されると、総辞職するか衆院を解散するかしかない。石破首相は野党が提出したら採決前に衆院を解散するとけん制してきたが、そういう事態を一番恐れているのが首相自身だ。立憲民主党の野田佳彦代表がなぜ不信任案を出さないかというと、昨年秋の首相指名選挙で国民民主党や日本維新の会の協力を得られず、石破首相に敗れた経緯がある。不信任案を出しても他の野党が賛成してくれるのか、解散で選挙になってもならなくても首相指名選挙で自分に投票してくれるのか自信がなく、現状では多分無理だと思っている。
一方、昨年秋の衆院選直後から大連立を模索する動きが水面下で進んでいるとも言われている。
石破首相と野田代表は少し決断力がないところが共通している。1957年生まれの同い年。血液型もB型で性格も似ている。石破首相は野党の言うことをある程度聞きながら政権を運営していく必要があり、野田代表は22日までの通常国会を終え、参院選で決着を付けようと考えている。
今の状態で自民党が参院選で大勝することはなく、おそらく議席を減らすだろう。一方の野党にもひっくり返せる力は今のところはない。自民と公明党が50議席を取れれば非改選を含めて過半数が維持できる。ポイントは32ある1人区だ。野党が一本化されると情勢は大きく変わってくる。自民がそのうちの20ぐらいを取れれば安泰だが厳しいと思っている。22日投開票の都議選で自民が踏ん張るようだったら、公明と併せて過半数を維持できる50を超える60議席近くまで取る可能性がある。ただ、自公で過半数を維持しても衆院の少数与党は変わらない。どのみち、秋口に解散になると思う。
▽交代会員を紹介
講演に先立ち、交代会員として立野貢史北日本新聞社取締役西部本社代表が紹介された。
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