北日本四政経懇話会

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となみ政経懇話会7月例会

「2024政局展望/逆風下の岸田首相」

【日時】令和6年7月26日(金) 正午
【会場】TONAMI翔凛館
【講師】杉田 雄心氏(共同通信社政治部長)
【演題】「2024政局展望/逆風下の岸田首相」
 となみ政経懇話会7月例会は26日、砺波市三島町のTONAMI翔凜館で開かれ、共同通信社政治部長の杉田雄心氏が「2024政局展望 逆風下の岸田首相」と題して講演した。自民党は政治資金パーティー裏金問題の逆風の下で次期衆院選を迎えるとし、「首相は9月の党総裁選に向け、お盆過ぎには進退を判断する時がくるのではないか」と今後の政局を予想した。
 11月の米大統領選からバイデン大統領が撤退した。バイデン大統領と岸田首相には「選挙の顔になれない」という共通点があり、自民党内から「首相はどうするのか」との声が上がっている。自民党議員は総裁選後の次期衆院選を見据え、裏金問題による逆風の不安にさいなまれている。若手を中心に順風選挙しか経験のない議員が多く、逆風選挙に恐れおののいている。
 「首相が自ら身を引いて次のリーダーに委ねることが最善の判断」「岸田を替えることが最大の選挙戦略だ」という意見を聞く。本人は続投するつもりで満々だが、麻生太郎副総裁や森山裕総務会長から撤退論が出てくれば危ない。お盆過ぎには進退を判断することになるのではないか。
 岸田首相は先を読むことなく、場当たり的な政治をしているのではないかと疑問を感じる。減税施策への批判から支持率が低下し、裏金問題で求心力も失いつつある。裏金問題では「信頼回復に火の玉となって取り組んでいく」と表明したが、不十分な対策が批判を受けることになった。菅義偉前首相は「前首相は現職の批判をしない」という暗黙のルールを破って岸田首相の対応に苦言を呈した。
 ポスト岸田は「選挙の顔となれるか」「党内基盤」「準備態勢」の3点が重要な条件だ。候補に石破茂元幹事長、河野太郎デジタル相、小泉進次郎元環境相、茂木敏充幹事長らが挙がっている。岸田氏も含め全ての条件を満たす人は見当たらないが、今後の離合集散や協力態勢づくりで変わる可能性があり、注意して見ていかないといけない。

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