北日本四政経懇話会

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モーリー流 地域創生の「カギ」になるものとは?

【日時】令和3年3月16日(火)総会:11時40分~、例会:正午~
【会場】富山第一ホテル
【講師】モーリー・ロバートソン氏(国際ジャーナリスト)
【演題】モーリー流 地域創生の「カギ」になるものとは?
 北日本政経懇話会の総会と3月例会は16日、富山市の富山第一ホテルであり、国際ジャーナリストのモーリー・ロバートソンさん(高岡高校出身)が「モーリー流 地域創生の『カギ』になるものとは?」と題して講演した。コロナ禍で地方への移住が魅力的な選択肢になっているとし、「迎え入れる地方は、違う価値観のよそ者を受け入れる気概があればいい」と述べた。

◇よそ者受け入れる気概を

 なぜ女性や若者が古里を離れて戻ってこないのか。最近は様式化された幸せを求めるのではなく、自分なりの人生を設計したいと思う人が多く、細かいニーズに応えてくれる経済圏や働き方のオプションが大都市にそろっているからではないか。
 地元にいると、親戚に「どこに勤めている」「まだ結婚しないのか」と聞かれる。同級生を含め、生まれ育った場所のさまざまな目がある。一方、都市に行くと匿名になれる。自由や居心地の良さを感じる。
 ただ、平均的な年収の都内在住者が使えるお金は有限で、非常に限られた空間しか利用できない。窮屈な上、コロナ禍で家にいると孤独も感じる。先が見えない中、テレワークが広がったことで地方に住む選択肢が魅力的になっている。
 そういう人を地方が一本釣りする決め手は何か。若者が都会を離れ、のびのびとカフェやアパレル店を開きたいとなった時、地方ならお店を構えることもできる。ごみごみした都会と異なり、富山は空気がきれいで、物理的なスペースもある。問題は迎え入れる地元の人が「よそ者」にどれだけオープンかということ。
 今まで引き継がれてきた文化と多少違うスパイスでも受け入れる気概があればいい。よそ者に触発され、地元生まれの若者が規格外の面白いことを言うかもしれない。従来とは違う価値観を許容することが大切だ。

◇新会長に駒澤社長

 総会では、新会長に駒澤信雄北日本新聞社長を選び、2021年度の事業計画を承認した。
 例会では、新入会員として堂田重明福見建築設計事務所会長が紹介された。

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