北日本四政経懇話会

北日本政経懇話会

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なぜ企業がSDGsに取り組むべきなのか

【日時】令和2年10月5日(月)正午~
【会場】オークスカナルパークホテル富山
【講師】田瀬 和夫氏(SDGパートナーズ代表取締役CEO)
【演題】なぜ企業がSDGsに取り組むべきなのか
 北日本政経懇話会10月例会は5日、富山市のカナルパークホテル富山であり、SDGパートナーズ(東京)の田瀬和夫CEOが「なぜ企業がSDGsに取り組むべきなのか」と題して講演した。国連のSDGs(持続可能な開発目標)や企業の取り組みを紹介し、「子どもたちの世代に、どんな世界を引き継げるのかがSDGsがわれわれに課している宿題」と話した。

 SDGsは2030年に「こういう社会を目指したい」という内容の文章だ。193の全加盟国が文句も言わず、その世界観を奇跡的に合意できた。
 SDGsの本はたくさん出ているが、ほとんどの企業の取り組みは「ひも付け」でとどまってしまっている。ひも付けから一歩踏み込むための論理が「時間的逆算思考」「論理的逆算思考」「リンケージ思考」の三つの思考だ。
 SDGsは今の世界における理想、善みたいなものを結晶化して文章化したもの。企業がそれを使って金を稼ぐことは存在意義にかなう。SDGsには169のターゲットがあり、再生可能エネルギーやEV(電気自動車)、人工知能など大きな市場ができてくる。
 企業を長期的投資家と同じ視点で見ているのは学生たち。職場に最も期待しているのは、いかに社会に貢献できるかということだ。人材を採るにもSDGsに取り組まざるを得ない。
 SDGsが目指す世界像・ストーリーには「世代を超えて」「すべての人が」「自分らしく」「よく生きられる」の四つの要素がある。SDGsは17のゴール、169のターゲットだけではない。その先にどんな社会を目指したいのかというのが最も重要だ。そこに向け、会社がどういう役割を果たしていけるのかというところに、利益と社会的善を両立させる商機があるのではないか。

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