北日本四政経懇話会

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となみ政経懇話会5月例会

五輪とコロナで政局どう動く 菅政権の行方

【日時】令和3年5月21日(金)正午~
【会場】TONAMI翔凜館
【講師】山根 士郎氏(共同通信政治部長)
【演題】五輪とコロナで政局どう動く 菅政権の行方
となみ政経懇話会5月例会は21日、砺波市三島町のTONAMI翔凜館であり、共同通信政治部長の山根士郎氏が「五輪とコロナで政局どう動く 菅政権の行方」と題して講演した。山根氏は次期衆院選について、東京五輪・パラリンピック開催後の9月との見方を示し「今は政局よりもコロナ対応。現時点で衆目が一致する『ポスト菅』は見当たらない」と述べた。

 国会内では、五輪が予定通り開催されるという前提で、9月の衆院解散論が有力になっている。終了後すぐに臨時国会を招集し、解散するシナリオだ。
 菅義偉首相は9月30日の自民党総裁任期前の解散を探っている。背景には、衆院選で与党が勝利すれば総裁選は無風になり、再選を確実にできる思惑がある。
 首相は無派閥出身で、党内基盤は決して盤石ではない。さらに新型コロナ対応の不手際で支持率は40%前後。次の総裁選では地方票も反映されるため、苦戦を恐れているようだ。
 規定上、最も早い総裁選は9月8日告示、20日投開票。遅くとも8月下旬には党内手続きが必要だ。総裁選をした上で解散か、解散をしてから総裁選か、首相は最終判断を迫られる。
 首相にはいくつかハードルがある。一つは、五輪が開催できるか。あと2カ月だが、頼みのワクチン接種は進まない。開催できなければ政治責任が問われる。
 自民は地方選で不振が続く。4月の国政選は〝全敗〟した。衆院選の前哨戦となる7月4日の都議選がポイントだ。前回のように大敗すれば「菅で衆院選を戦えるのか」と不安と不満が出てくるだろう。
 「ポスト菅」には、ワクチン担当の河野太郎行革担当相や小泉進次郎環境相の名前が挙がる。2人とも若く、焦る必要はない。党内からは、コロナ下で「ゴタゴタはよくない」「一枚岩でまとまるべき」の声が多く、2人が戦いを挑むのは難しい状況になっている。

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