北日本四政経懇話会

となみ政経懇話会

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となみ政経懇話会7月例会

「大相撲新時代を展望する」

【日時】令和7年7月11日(金) 正午
【会場】TONAMI翔凜館
【講師】荒井太郎氏(相撲ジャーナリスト)
【演題】「大相撲新時代を展望する」
 となみ政経懇話会7月例会は11日、砺波市のTONAMI翔凜館で開かれ、相撲ジャーナリストの荒井太郎氏が「大相撲新時代を展望する」をテーマに講演した。13日から始まる名古屋場所に新横綱として臨む大の里について、昭和時代の大鵬に並ぶ大横綱になる可能性があるとの見方を示した。
 名古屋場所に向け、富山市出身で西幕下筆頭の朝乃山は順調に仕上がっているようだ。勝ち越せば秋場所での関取復帰は確実だろう。7戦全勝で優勝し,できるだけ上の番付で十両にいくことができれば、本人が言っている年内幕内が見えてくる。頑張ってもらいたい。
 大の里は入門から負け越しなしで横綱になった。年6場所制で史上初めてだ。スピード出世できた要因は二つある。一つは素質に恵まれていること。あれだけのスピードとパワーを兼ね備えた力士は過去を探しても見当たらない。もう一つは修正能力が高い点だ。失敗から課題を見つけ出し、稽古で克服して次の場所に生かすことを短期間でやっている。
 以前は上体が上がるとすぐ引く癖があったが、下半身を徹底的に鍛えたことで春、夏場所と優勝した。名古屋場所も万全の状態で臨めるだろう。
 先場所まで幕内在位9場所で既に4回優勝している。これからどんどん素質が開花していけば優勝ペースも上がってくる。年6場所のうち4回制覇は当たり前のように。10年は活躍できると考えると、大鵬の優勝32回も、ゆくゆくは視界に入ってくるだろう。
 富山と言えば、小矢部市出身でホテルニューオータニ創始者の大谷米太郎さんが鷲尾嶽のしこ名で活躍した。農家に生まれ、力自慢だったので31歳で入門し、幕下筆頭までなったが指にけがをして相撲に見切りを付けた。その後、実業家として成功した。
 両国国技館ができるまで使っていた蔵前国技館の建設費用を出し、相撲協会の理事長にも名乗りを上げた。ホテルニューオータニで力士の結婚式やパーティーが頻繁に行われている背景にはこうしたつながりがある。

■交代会員を紹介
 講演に先立ち、交代会員として武内宏輔北陸銀行砺波支店長が紹介された。

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