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安倍1強体制と改憲議論の行方

【日時】令和元年9月13日(金)正午~
【会場】富山第一ホテル
【講師】有馬 晴海氏(政治評論家)
【演題】安倍1強体制と改憲議論の行方
 北日本政経懇話会9月例会が13日、富山市の富山第一ホテルであり、政治評論家の有馬晴海氏が「安倍1強体制と改憲議論の行方」と題して講演した。内閣改造で安倍晋三首相の後継候補と目される人物が何人か入閣したものの、「後継はまだ空白。競い合いの中から出てくるかもしれない」と語った。

 内閣改造の話題は小泉進次郎氏の入閣で持ちきりとなり、支持率が上がった。年内の衆院解散・総選挙がささやかれていたこともあり、永田町は、安倍首相が小泉氏を入閣させたことで「選挙をやる気だ」と受け止めた。
 なぜなら今後、総選挙に踏み切れる時期が少ない。来年は東京五輪・パラリンピックの年で、期間中は難しい。五輪後だと景気が減速している恐れがあり、負けるかもしれない。今年10月には天皇即位の儀式があるため、その後の11月か12月というイメージだった。
 首相は11月20日に通算在職日数が歴代トップの桂太郎を抜く。会見で「安定と挑戦の内閣」と銘打ったが、「安定」は歴代最長になることであり、「挑戦」は憲法改正と、小泉氏を入閣させて新しい時代を担ってもらうことを指すのだろう。今後、解散するかどうかが注目される。
 「ポスト安倍」として岸田文雄政調会長や石破茂元幹事長、菅義偉官房長官、加藤勝信厚生労働相が挙げられる。菅氏にその気はなく、本人は同じ神奈川県選出の河野太郎防衛相と小泉氏の名前を出す。また、茂木敏充外相や西村康稔経済再生担当相も候補として語られる。
 首相が後継者として育てようとしていると言われるが、それはない。後継としての力を試すため入閣させるのではなく、いい内閣をつくるため競わせるのであり、結果的にこの中から後継者が生まれるかもしれないが、まだ空白だ。

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