北日本四政経懇話会

北日本政経懇話会

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「気象と防災―情報の活用―」

【日時】平成31年4月12日(金)正午~
【会場】ANAクラウンプラザホテル富山
【講師】半井小絵氏(気象予報士)
【演題】「気象と防災―情報の活用―」
 北日本政経懇話会4月例会は12日、富山市のANAクラウンプラザホテルであり、気象予報士の半井(なからい)小絵さんが「気象と防災―情報の活用」と題して講演した。昨年の西日本豪雨を引き合いに「災害が少ない富山でも油断はできない」と指摘。気象、防災情報の適切な活用を提言し「命を守る行動を取ってほしい」と呼び掛けた。

 「晴れの国」と呼ばれてきた岡山県の真備町が昨年、西日本豪雨で大きな被害を受けた。自然の脅威は計り知れないものがある。災害が少ないと言われる富山でも油断はできない。
 新元号「令和」には、人々が心を寄せ合って文化を大切にしていくという意味があると聞いた。災害が起こると、これまで築いてきた文化が一瞬で破壊されてしまう。防災もみんなで協力して考えていくことが大切だ。
 気象は地震と違い、ある程度予測できる。天気予報の精度も以前に比べて格段に向上した。今は国や自治体が発する気象・防災情報をインターネットでいつでも手に入れられる時代なので、うまく活用してほしい。自治体の避難情報は名称だけでなく中身も覚えることが重要。梅雨や台風シーズンに備えて頭に入れておいてほしい。
 雨には長い時間に広い範囲で降るものと、短い時間に局地的に降る場合がある。2005年に東京都杉並区を襲った集中豪雨では1時間に112㍉の雨が降り、街に濁流が押し寄せた。急に発達する大雨は避難が間に合わないこともある。命を守るには川からの距離や地形など、自宅の周りにどんなリスクがあるのかを日頃から把握しておく必要がある。

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