北日本四政経懇話会

にいかわ政経懇話会

にいかわ政経懇話会事務局: 北日本新聞社新川支社内
〒937-0041 魚津市吉島582-1 [電話]0765-24-1111 [ファクス]0765-24-1217

にいかわ政経懇話会11月例会

「社員を大切にする元気な組織の作り方~元気企業ランキング日本一の秘密~」

【日時】平成30年11月22日(木)正午から
【会場】ホテルグランミラージュ
【講師】小島 俊一氏(元気ファクトリー代表)
【演題】「社員を大切にする元気な組織の作り方~元気企業ランキング日本一の秘密~」
 にいかわ政経懇話会11月例会が22日、魚津市のホテルグランミラージュであり、中小企業活性化コンサルタント「元気ファクトリー」代表の小島俊一氏が「社員を大切にする元気な組織の作り方」と題して講演した。全国展開の書店社長を務めた経験を踏まえ、業績回復には従業員の心をつかみ、意欲を引き出すことが大切だと説いた。

♢心つかみ意欲引き出す
 愛媛を中心に1都12県で展開する「明屋(はるや)書店」社長に就いた際、従業員に出版界の過去年の売り上げ推移を見せた。〝右肩下がり〟で未来はないと分かる。「それでも生き残ろう」と言った。最大のリスクは変わらないことで、人は変わることを嫌がる。
 従業員はコストなのか財産なのか。私は財産と考え、「とにかくバットを振れ」と伝え続けた。全員が当たることはないが、「売り方」「売るもの」「売り先」のイノベーションを従業員と共に起こすのが社長の役割だ。
 経営の三大要素はファイナンスとマネジメント、マーケティングだ。このうちファイナンスを重視し過ぎていないか。最も重要なのはマネジメントで、コミュニケーションを取って従業員のモチベーションを上げることではないか。「企業は人なり」だ。
 コストでは照明の発光ダイオード(LED)導入などで大幅削減につなげた。パート従業員が多いことや業務の繁閑を考慮し、人員シフトを見直して人件費を削減した。
 販売とマーケティングは違う。マーケティングは客を理解し、製品とサービスを客に合わせ、自動的に売れる仕組みをつくることだ。理念が大切になる。会社が世の中のどんな役に立っているのか考えてほしい。客が企業を選んでくれている理由も、経営者自身が考えてほしい。
 経営再建の道筋は従業員の人心掌握からだ。深いコミュニケーションで自己受容感が満たされ、高いモチベーションが醸成される土壌ができ、斬新なイノベーションが生まれる。従業員が満たされずに客が満たされることはない。

←前のページにもどる

ページトップ