北日本四政経懇話会

北日本政経懇話会

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「客室稼働率100% 杉乃井ホテルの経営戦略」

【日時】平成30年11月16日(金)正午から
【会場】ANAクラウンプラザホテル富山
【講師】佐々木耕一氏(杉乃井ホテル&リゾート㈱専務執行役員総支配人)
【演題】「客室稼働率100% 杉乃井ホテルの経営戦略」
 北日本政経懇話会11月例会は16日、富山市のANAクラウンプラザホテル富山で開かれ、杉乃井ホテル&リゾート専務執行役員総支配人の佐々木耕一氏が「客室稼働率100% 杉乃井ホテルの経営戦略」と題して講演し、顧客満足度を高めてリピーターを獲得する取り組みを紹介した。

▽顧客満足度向上に重点
 大分県・別府温泉の杉乃井ホテルに2009年4月、常務執行役員総支配人として着任した。オリックス不動産(東京)の支援を受けながら運営の改善に取り組んできた。当時の客室稼働率は58%と集客が厳しい状況だった。
 宿泊客の中心は韓国を中心とするインバウンド(訪日外国人客)だったが、リーマン・ショックの影響を受けて大きく減少した。顧客ターゲットの大転換を決め、九州の個人客、特にファミリーや三世代に絞った。
 リピーターになってもらうためには、支払った料金に満足感を得られることが重要になる。最も分かりやすいのが料理だ。仕入れ先を一部の鮮魚店から市場に切り替えた。高品質で価格が安く、種類も豊富になったので喜んでもらえた。
 メニューのうち最も特徴的なのが、バイキングレストランでありながら提供するオプション料理だ。ふぐ刺しやにぎりずしなどがあり、人気を集めている。
 ホテルは増築していないものの、客室を562室から647室に増やした。客室は利益率が最も高い。それまで強みとしていた大衆演劇を取りやめ、劇団員用の部屋や畳敷きの宴会場を客室に改装した。
 10年からイルミネーションを始めた。お客さまから「年々良くなるね」と言われるため、毎年充実させてきた。リピーターを増やすには、常に新しいものを提供しなければならない。

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