北日本四政経懇話会

にいかわ政経懇話会

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にいかわ政経懇話会10月例会

テレビが取材したくなる街⇔あまり取材したくない街

【日時】令和元年10月24日(木)正午~
【会場】ホテルグランミラージュ
【講師】村上 和彦氏(テレビ演出家・プロデューサー)
【演題】テレビが取材したくなる街⇔あまり取材したくない街
 にいかわ政経懇話会の10月例会は24日、魚津市のホテルグランミラージュで開かれ、テレビ演出家・プロデューサーの村上和彦氏が「テレビが取材したくなる街⇔あまり取材したくない街」と題して講演した。来訪者の視点を意識することの大切さを強調し、「相手が求めることを想像して自分たちの強みを生かしてほしい」と述べた。

♢独自の強み生かせ
 テレビ番組には、多くの人に視聴してもらうためのノウハウが詰め込まれている。どんな人に見てほしいか、性別、年代、ライフスタイルまでターゲットをイメージして番組を作っている。
 高度なマーケティング戦略が求められる。まず、誰に見てもらいたいのか、メインターゲットを絞り込む。次にターゲットが見たいもの・見たくないものは何かを徹底的に解析する。それから番組の方向性を決め、出演者や企画を練る。
 ただ、マーケティングだけでは番組は作れない。経験とプロの技がないと、クオリティーの高い番組は作れない。「やりたい企画」より「見てもらえる企画」を優先し、変化を恐れず、内容は常に向上させていきたい。外部からの声にぶれずに信じたことを貫く姿勢も重要だ。
 テレビ番組作りのノウハウは、街や店の集客にも応用できる。「誰でもいいから来てほしい」では誰も来ない。年齢、性別、所得、趣味、国籍まで、ターゲットをどうするか、考えなくてはならない。想定商圏はどこまでか、ライバルはどこか、自分たちの売りは何か、伝えるために何をすべきか|。これらがきちんとできているところは、集客に成功している。
 残念な観光地の例を挙げると、その土地ならではの食材をPRしていないなど、客の観点が抜けているケースがある。駅に案内がなく分かりにくいなど、相手の立場で見たらどうかという想像力が足りていない。
 どんな街にも、自分たちには分からない強みがある。どう生かすかは考え方次第だ。どんなお客さんに、どうアピールするか、工夫してほしい。ウェブや、ツイッターなど会員制交流サイト(SNS)の活用も非常に重要になっている。

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