北日本四政経懇話会

高岡政経懇話会

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高岡政経懇話会10月例会

「先取り『2023年政局展望』」                

【日時】令和4年10月14日(金)正午
【会場】ホテルニューオータニ高岡
【講師】本田 雅俊氏 (政治行政アナリスト、富山市出身)
【演題】「先取り『2023年政局展望』」                
 高岡政経懇話会10月例会が14日、高岡市のホテルニューオータニ高岡で開かれ、金城大客員教授の政治行政アナリスト、本田雅俊氏(魚津市)が「先取り『2023年政局展望』」と題して講演した。支持率が30%台まで急落している岸田内閣について「年末年始に支持率が30%を切れば赤信号。来年5月のサミットを花道に退陣する可能性が高い」と語った。

 内閣支持率は8月以降暴落し、末期症状となりつつある。政権発足後、岸田文雄首相は抽象的な政策を示すばかりだったが、「お手並み拝見期間」だったため高支持率を得ていた。それが、絶大な影響力を持つ安倍晋三元首相が突然亡くなったことで潮目が変わり、政策不信が噴き出した。
 自民党の不安定化も始まった。最大派閥の安倍派はいずれ分裂するともみられているが、今はかつてのオーナーの森喜朗元首相が必死に「割れるな」と呼びかけている。派閥再編の可能性もささやかれ、首相の求心力は遠心力に変わってしまった。
 土俵際の岸田首相が臨む臨時国会。旧統一教会の問題、物価高、安保関連3文書の改定を控える安全保障などがテーマとなるが、ほとんど無力化されていた野党に変化が生じている。
 日本維新の会は代表交代で、これまでより野党的な立ち位置を取るようになり、立憲民主党との連携も見られる。キーマンは立民の国対委員長に就いた安住淳氏。自民の裏の裏まで知っており、臨時国会は首相にとって厳しいものになる。
 反転攻勢のための「解散カード」は、大義がない上、30%台の支持率では切れないだろう。
 支持率が20%台まで下がり、ぼろぼろになって辞めるなら後継は「起死回生」で河野太郎デジタル相、余力のあるうちに辞めるなら禅譲なので林芳正外相、茂木敏充党幹事長か。岸田首相の美学からすれば、ぼろぼろになるまではやらないのではないか。

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