北日本四政経懇話会

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となみ政経懇話会2019年6月例会

岐路に立つ日本~参院選とその後の日本政治

【日時】2019年6月28日(金)正午~
【会場】TONAMI翔凜館(砺波市三島町11-8)
【講師】柿﨑 明二氏(共同通信論説委員兼編集委員)
【演題】岐路に立つ日本~参院選とその後の日本政治
となみ政経懇話会の6月例会は28日、砺波市三島町のTONAMI翔凜館で開かれ、共同通信編集委員・論説委員の柿﨑明二(めいじ)氏が「岐路に立つ日本─参院選とその後の日本政治」と題して講演した。7月の参院選で自民党の伸長は見込めない一方、大敗して安倍晋三政権が退陣する可能性も低いと予測。立憲民主、国民民主など野党や公明党の議席数が政局を展望する鍵になると述べた。
前回参院選での自民の65議席は史上2、3番目の成績で、これ以上伸びると考えている人は永田町にいない。だが、ぼろ負けで首相退陣ということもないだろう。
 安倍政権はダブル選を毎回検討する。2012年に政権が発足した時、安倍首相、麻生太郎副総理、菅義偉官房長官の間で確認したことがある。物事はこの3人で決めることと、2年をめどに解散を考えるということだ。麻生氏が解散好きなことも関係している。
 結局、ダブル選では投票率が上がって勝てないので見送った。
 対する野党側は、立憲民主が「左」に寄ったままでは政権は取れない。国民民主と連立合意すれば少し右に幅を広げることができる。無党派層の票を取りこぼさないようにして勢力を拡大しながらの合従連衡が枝野幸男代表の本音ではないか。だから国民民主には小政党になっても存続してほしいと考えている。今回、国民民主が壊滅的になるかどうかも野党の再編や連携に影響し、政権とどう対峙(じ)するかにかかわってくる。
 山本太郎氏の政治団体「れいわ新選組」はバラマキ路線だが、目立つ分、立民が既成政党のように見えてしまう。もし国民民主が潰れて、れいわ新選組が伸びれば、立民の戦略にも影響する。
 今回は自民の勝敗より野党の小政党に注目すべきかもしれない。国民民主やれいわ新選組の議席や公明の伸び具合を見れば5年、10年後の政界が予測できるのではないか。

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