北日本四政経懇話会

となみ政経懇話会

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となみ政経懇話会2019年4月例会

人工知能(AI)で変わる生活、ビジネス

【日時】2019年4月26日(金)正午~
【会場】TONAMI翔凜館(砺波市三島町11-8)
【講師】中山 五輪男氏(富士通理事・首席エバンジェリスト)
【演題】人工知能(AI)で変わる生活、ビジネス
■仮想現実が社会変える

 となみ政経懇話会の4月例会は26日、砺波市三島町のTONAMI翔凜館で開かれ、富士通理事・首席エバンジェリストの中山五輪男(いわお)氏が「人工知能(AI)で変わる生活、ビジネス」と題して講演した。バーチャルリアリティー(VR=仮想現実)の市場が急成長し、実社会を変える時代が来ており、勇気を持って体験し向き合うことが大切だとした。
 変化の時代でも情報を持っていれば理想へ前進できる。アップルやアマゾンなど世界の時価総額ランキング上位4社の共通点は「イノベーション経営」で成長したことだ。
 次に来る波はVRだ。私たちの生活はどうなるのか。ゴーグルを装着し、店内にいる感覚で買い物をしたり、医師が手術前にリハーサルしたりできる。高層ビルの建設作業員は、働く前に安全確認を疑似体験できる。安いVR機器もあるので体験してほしい。
 人間も変わる。その例が、体にコンピューターチップを埋め込む神経補綴(ほてつ)という方法だ。人間とコンピューターが融合し、心で思うだけでスマホやパソコンを操作できる。それほど脳科学は急速に発展している。
 日本政府は、仮想空間と現実空間を融合させ、経済発展と社会的課題の解決を両立する社会「ソサエティ5・0」を掲げた。ドローンによる宅配や、車の自動走行などの実現を目指している。
 キャッシュレス社会も一層進む。日本は決して遅れていないが、種類・方式が多く混とんとしている。先進国スウェーデンでは、現金を使っている人は100人に1人ぐらいだろう。
 中国の企業は、電子決済の支払いデータを基に市民を点数で格付けし、サービスに差をつけている。この「スコアリング」の波も日本に来る。企業などが評価点を付けられ、融資額や金利が変わる。どう知恵を出して賢く生きていくかが問われる。

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