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となみ政経懇話会10月例会

新型コロナウイルスによる内外の経済への影響

【日時】2020年10月23日
【会場】砺波市 TONAMI翔凜館
【講師】大江 英樹 氏
【演題】新型コロナウイルスによる内外の経済への影響
 となみ政経懇話会は23日、砺波市のTONAMI翔凜館で10月例会を開き、経済コラムニストでオフィスリベルタス代表の大江英樹氏が「新型コロナウイルスによる内外の経済への影響」と題して講演した。新型コロナが生活や仕事へ及ぼす影響について説明し、「デジタル化の進展により、東京の時代から地方の時代に変わっていく」と語った。
 新型コロナが経済全体へ及ぼす影響が予想できない中、コロナ禍以前と比べて生活はどう変わったか。まず、デジタル化で産業や社会を変革する「デジタルトランスフォーメーション(DX)化」を加速させた。DX化に伴う業務改革として、リモートワークの推進が挙げられる。例えば、ビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」の普及に伴い、同システムを運営する米ズーム・ビデオ・コミュニケーションズの株価は2019年12月より8倍以上に高騰しており、ズームを導入した企業の業務改革の成果を象徴的している。
 新型コロナはキャッシュレス決済も加速させた。現金を触る感染リスクなどを考慮すると、キャッシュレス決済化は全国でますます進んでいく。菅政権は「デジタル庁」を創設し、国や地方自治体のシステム統一や行政のオンライン化を目指しているが、実現すれば諸外国に比べて遅れている日本のデジタル化も遅れを取り戻せる。
 今後のビジネスのキーワードは「デジタル化」「二極化」「個性化」だ。在宅で動画配信を楽しめたり、対面せずに会議ができるようになったりと、デジタル化は進みつつある。個性化では、クラウドファンディングによる応援など、顧客の満足度を重視した消費が見られる。新型コロナの経済への影響は計り知れないが、私たちの生活や仕事は確実に変わっている。

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