北日本四政経懇話会

となみ政経懇話会

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となみ政経懇話会12月例会

「才能は地方で輝く! ~地域創生のヒント~」

【日時】令和4年12月16日(金)正午~
【会場】ロイヤルホテル富山砺波
【講師】大桃美代子氏(タレント、新潟食料農業大学客員教授)
【演題】「才能は地方で輝く! ~地域創生のヒント~」
 となみ政経懇話会の12月例会は16日、砺波市のロイヤルホテル富山砺波で開かれ、タレントで新潟食料農業大学客員教授の大桃美代子氏が「才能は地方で輝く~地域創生のヒント~」と題して講演した。大桃氏は人や物などの地域資源を磨けば宝になると指摘し「女性や高齢者の能力を引き出し、地域を輝かせてほしい」と語った。

◇女性・高齢者が宝に
 新潟県魚沼市に生まれ、父は農業をしていた。ただ農業に興味はなく、テレビの仕事に進んだ。2004年10月23日、新潟でのシンポジウムがある前日に実家に帰った際、中越地震に遭い、人生の転機となった。
 生まれ育った古里が地震で壊されてしまった姿は悲しかった。地震は3カ月は毎日ニュースになるが、半年、1年も経つと報道が少なくなる。被災地の現状を伝えるために思いついたのが、農業だった。
 米どころ新潟で白米は珍しくない。カラフルな古代米を無農薬で作ろうと考えた。でもやり方が分からない。そんな時、朝日町の長崎喜一さんが背中を押してくれた。米作りは13年目で「桃米」として販売中だ。
 農業に取り組む中で、共同通信社が北日本新聞社など46の地方紙と全国のまちづくりを応援する「地域再生大賞」の選考委員の話をいただいた。10年度から毎年度開催し、延べ600団体を表彰している。
 全国の事例を視察した。愛媛県の中島は「農音」が有名。人口3千人の小さな島に3年間で30人が移住した。ミカンを栽培しながら音楽を楽しんだり、サーフィンをしたり、都会で生きにくさを感じる人がSNSで集まってくる。
 徳島県上勝町は「葉っぱビジネス」で知られ、80歳のおばあちゃんがモミジや柿の葉を売って1700万円を稼ぐ。それを見に来るインターンや視察を受け入れるビジネスが誕生し、宿泊を伴うため、ごみゼロを体験する宿泊施設までが盛況となっている。
 地方にはまだまだチャンスがある。人口減少が進む中、女性や高齢者の活用が鍵を握る。「そんな人材はいないよ」ではなく、生かし切れていないだけ。経営者やリーダーが能力を引き出し、輝かせてほしい。

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